朝鮮外務省の崔善姫第1外務次官が4日、談話を発表した。
以下全文
我々の記憶からさえもかすかに忘れかけていた「朝米首脳会談」という言葉が、数日前から話題に上がって国際社会の耳目を集中させている。
当事者の我々がどう考えるかについては全く意識せず、早まって仲裁の意思を表明する人がいるかとすれば、米大統領選の前に朝米首脳会談を行わなければならない必要性について米執権層が共感しているという声も聞こえる。
はては、いわゆる「10月の意外なプレゼント」をもらいうるという期待感を表明して、我々の非核化措置を条件付きの制裁緩和と換えられると見る空想家まで現れている。
私は、些細な誤った判断や踏み損ないも致命的で取り返しのつかない結果を招くことになる現在のような鋭敏な時に、朝米関係の現実態を無視した首脳会談説が世論化していることに対して呆気にとられることを禁じ得ない。
すでに遂げられた首脳会談の合意も眼中になく対朝鮮敵視政策にしつこく執着している米国と、果たして対話や取り引きが成立するだろうか。
我々と枠組みを新しく作る勇断を下す意志もない米国が、どんな小細工を持って我々に接近するかということは、敢えて会わなくても明白である。
米国が、いまも協商などを持って我々を揺り動かすことができると思うなら誤算である。
我々は既に、米国の長期的な脅威を管理するためのより具体的な戦略的計算表を練っている。
誰それの国内政治日程のような外部的変数に従って、我が国家の政策が調節、変形されることはないであろう。
これ以上、あれこれ言うこともない。
朝米対話を自分らの政治的危機を処理するための道具としか見なさない米国とは対座する必要がない。
コメントを残す