「朝鮮国民に影響を及ぼす封鎖政策はミステイク」 カーター米国元大統領

ジミー・カーター米国元大統領が12日、米国のエモリー大学での「新入生たちとの対話」の場で、「トランプ大統領が朝鮮問題を適切に扱っている」との見解を示しながら、「トランプ大統領が、朝鮮と直接対話を通じ朝鮮の核問題の可能性を開いた」「朝鮮が求めるのは米国との平和協定締結だ。 米国はこれを通じて非核化を導き出す接近が必要だ」と語った。 アメリカの「VOA」が15日に報じた。

カーター氏は、トランプ大統領が「朝鮮の金正恩委員長と対面し『口頭合意』を成したことを嬉しく思う。具体的な内容はないが、両首脳が相互理解の門を開いたし、今後の合意の可能性を残したという点で成功的だった。」と評価、「トランプ大統領は金委員長の非核化約束を誇張して言いはしたが、依然、可能性はある。 トランプ大統領が成功することを願う」と語った。

民主党出身の前職大統領で、トランプ大統領の対朝鮮政策に公開的な支持を表したのはカーター氏のみ。

御年93歳になるカーター氏は、クリントン政権時の1994年訪朝し故金日成主席と会談、「朝米枠組み合意(ジュネーブ合意)」へのきっかけを作った。 また、昨年朝米間の緊張が危機的状況に陥った時、トランプ政権の代わりに訪朝する意思を表明していた。

カーター氏は過去3回の訪朝経験を言及しながら、「朝鮮が本当に望むものは米国との平和協定を結ぶこと」であり「彼らは朝鮮戦争の終戦を見ようしている」と述べた。

また、「休戦協定で終わった朝鮮戦争以降、米国は韓国の経済発展を支援したが、朝鮮は『封鎖政策』で圧迫した。 朝鮮は、自分たちも世界の他の国のように同等な待遇を受けることを願う」と指摘、「朝鮮国民に影響を及ぼす封鎖政策はミステイクだ」と苦言した。

カーター氏は「米国は、平和協定締結とともに、朝鮮が核兵器を放棄する機会を与えるよう接近する必要がある」「私が会った朝鮮の最高位級指導者らはそういう意志を示してきた。それが本当であることを願い、また、トランプ大統領がそのような可能性を作っている」と強調した。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。