南の離散家族に松茸贈る 金国務委員長

朝鮮の金正恩国務委員長が20日、文在寅大統領の訪朝に合わせて松茸を2トン贈った。

松茸は同日5時半頃、輸送機に積まれてソウル空港(軍用)に到着した。
松茸は、まだ離散の恨(ハン)を解くことが出来ていない離散家族にすべて分けて贈られる予定で、韓国政府は特に高齢者を優先して4,000人を選定し、それぞれ松茸500gずつ、秋夕(旧盆、24日)前に受けとれるように手配した。

文大統領は「北側が心を込めて松茸を贈った。北側の山河の香りがそのまま含まれている」「家族と抱き合える日が必ず来るはず。その日まで健康に過ごしてほしい」という内容のカードを共に送ったという。

今回贈られた松茸は、朝鮮で最上品とされる咸鏡北道七宝山産であると思われ、韓国での市場価格に換算すると、15億ウォン(1億5,000万円)相当だという。

朝鮮は過去の南北首脳会談時にも、2000年に3トン、2007年に4トンの七宝山産松茸を贈っている。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。