朝鮮と韓国が半島中部の漢江と臨津江が合流する河口の共同利用を目指し、5日から水路の調査を始めた。
南北の軍当局と海運当局の関係者、水路調査の専門家など、それぞれ10人からなる共同調査団が調査を行う。
共同調査団は船舶を利用して調査を実施し、調査中に自然災害をはじめとする緊急事態が発生すれば、朝鮮と韓国どちらか近い方へ停泊し、互いに便宜を図る予定。
今回の調査は、9月に交わした「板門店宣言履行に向けた軍事分野合意書」の履行の一環。 合意書は、漢江・臨津江河口の共同利用に向け年内に共同で現地調査を行うと盛り込まれおり、南北は10月26日の南北将官級軍事会談で、11月初めから水路調査を共同実施することにした。
南北が軍事合意書で設定した共同利用水域は、南側が金浦半島北東端から喬桐島南西端まで、北側が開城市南部から黄海南道南東部までの70㎞、面積は280㎢に及ぶ。 南北は共同利用水域を出入りする人員と船舶を前日までに、朝鮮半島西側の黄海地区の軍通信線を使い互いに通知しなければならない。 船舶の通行時間は4~9月が7時~19時、10月~翌年3月が8時~20時となる。
漢江・臨津江河口では骨材採取や観光・レジャー、生態系保全など多目的事業を並行して進めることができるとされる。
南北は2007年10月の首脳会談でも漢江・臨津江河口の共同利用に合意し、骨材採取などの事業の推進を決めたが、南北関係の悪化によりうやむやになっていた。
コメントを残す