米、駐韓大使に現実的対応

近々交代される駐韓米国大使に元アメリカ太平洋艦隊司令官が内定して、注目を集めている。

ロイター等米国メディアが伝えるところによると、ポンペオ米国務長官が次期駐韓大使としてハリー・ハリス太平洋艦隊元司令官を指名するよう、トランプ大統領に意見したという。

ハリス氏は先だって2月に駐豪米大使として指名を受けていたが、24日に予定された米上院外交委員会承認聴聞会への出席を直前に取りやめている。

ハリス氏は2017年4月の米上院軍事委員会聴聞会で、朝鮮の核は単なる脅しではない実質的な脅威であり、そう遠くはない内にその目標を達成するであろうとの展望を示していた。また、米軍には朝鮮の放射砲等の長距離射程砲を防ぐ実質的手立てがないと認めている。

ハリス氏はこの時、朝鮮でクーデターなどの内部混乱が起こりうるというのは単なる空想に過ぎず、朝鮮は金正恩委員長を中心によくまとまっているとも証言している。

ポンペオ氏がこのような人物を駐韓米大使として推薦したと言うことは、朝鮮半島問題がこれ以上こじれる前に解決しようという、トランプ政権のスタンスの表れと見て取れる。

アメリカは自らの主観的要求だけを朝鮮に押しつけて執拗な圧力を加えてきたが、結果、朝鮮の戦略核兵器完成という、自国にとって最も好ましくない結果を招いた。 現実をしっかり見据えた現実的対応が必要と言うことだ。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。