朝鮮の金正恩国務委員長と中国の習近平国家主席の会談が8日、人民大会堂で行われた。
9ヶ月余りの間に4度行われることになった朝中両国最高指導者の面談は、「世界で最も地深く強く根づいた本当に信頼し合う同志関係、どんな波風にもびくともしない不敗の親善関係に昇華発展した朝中両国間の素晴らしく偉大な団結を再び天下に誇示した」(朝鮮中央通信)といえる。
会談に先立ち歓迎式典が行われた。
習国家主席は、金国務委員長が新年の初の対外活動として中国を訪問したことについて熱烈に歓迎し、今回の訪問が中朝関係の発展を立派に引導するうえで特別に重要な契機になるであろうと述べた。
金国務委員長は、習主席が年明けの活動が緊張した中でも忙しい時間を割いて訪問の日程を具体的に立て、細心な関心を払ってくれたことに謝意を表した。
会談で両首脳は、朝中両党、両国の親善と団結、交流と協力を時代の要求に即してより一層強化し、発展させることについてと、互いに関心を寄せる国際および地域問題、特に朝鮮半島の情勢管理と非核化協商過程を共同で研究、操縦する問題に関連して深みがあり率直な意思疎通を行い、対外関係分野において両国の党と政府が堅持している自主的立場について相互理解と支持、連帯を表明した。
金委員長は、年明けから忙しい日程を全て延ばして温かく招請し、情熱的に誠心誠意を尽くして歓待してくれた習主席と中国の党と政府の親しい同志たちに謝意を表し、朝鮮の党と政府、全朝鮮人民が送るあいさつを伝えた。
金委員長は、朝中親善団結史に輝かしいページを開いた年として記録された昨年に続いて、両国の関係においてとても意義深い今年も、朝中親善がより強固な段階、より発展的な関係になるようにするうえで今回の訪問がとても重要な役割を果たすことになり、この契機を通じて全世界に朝中親善の不変性、不敗性をいま一度はっきり誇示することになるであろうと述べた。
また、朝中親善は両国の老世代指導者たちが自ら結んで育み、特殊な情勢の下でより輝かしく発展していると述べ、朝鮮労働党と政府はこれまでと同様、今後も中国側と一致団結するであろうし、両党、両国の緊密な協力の伝統を継承して朝中親善関係を引き続き強化し、発展させるために新たな努力を傾注するであろうと述べた。
金委員長は、中国共産党の洗練された指導の下で新時代の中国特色の社会主義の道に沿って真っ直ぐに進んでいる中国人民の信念に満ちた姿と日々発展する中国の実状を直接見ながら力を得ていると述べ、中国の党と人民が中華民族の新たな奇跡を生み出すための闘いで新たな成果と巨大な勝利を収めるとの確信を表明した。
習主席は、中国の党と政府、中国人民を代表して金委員長の中華人民共和国訪問を再び熱烈に歓迎すると述べ、金委員長が2019年の新年に際して中国を訪問したのは時期的に見る時、とても特殊で重大な意義を持ち、中朝親善関係を重視して中国の党と人民に対する深い信頼を示すことになると述べた。
習主席は、金委員長と共に深みのある意見交換を行う過程を通じて、党的交流、文化交流をはじめ複数の分野での交流と協力が活発に行われ、中朝両党、両国の親善関係が歴史的な発展を遂げ、より増進したと述べた。
また、昨年、金委員長が社会主義経済建設に総力を集中すべきだという新たな戦略的路線を打ち出し、果敢で英明な決断を下してさまざまな重大措置を取りながら、平和愛好的で発展を志向する朝鮮側の希望と期待を国際社会に示すことによって、国際的影響力を向上し、全世界の大きな支持と理解、熱烈な歓迎を受けていると述べた。
習主席は、金委員長の戦略的決心が正確であることを実証しており、朝鮮人民の利益と時代の流れに合致するということを示していると述べ、朝鮮の党と政府が対内外的に立派な成果を収めていることについて高く評価し、同志として、友人として金委員長の指導の下で朝鮮労働党の社会主義偉業の遂行でさらなる新たな成果が収められるということを確信し、心から願うと述べた。
双方はまた、互いに関心を寄せる国際および地域問題について深みのある意見を交換した。
双方は、朝鮮半島情勢に関連する両国最高指導者の密接な意思疎通と率直な意見交換、調律を通じて有益な情勢発展を導き出し、促して双方の利益を守ったことについて高く評価し、重要かつかなめの時期に入った朝鮮半島情勢を正しく管理して国際社会と半島を巡る各側の利害関係に合致するように朝鮮半島の核問題の究極的な平和的解決立場を引き続き堅持することについて一致同意した。
金委員長は、朝鮮半島の非核化目標を堅持し、シンガポール朝米首脳会談で収められた共同声明を誠実に履行し、対話を通じた平和的解決を追求するわれわれの基本立場には変わりがないと述べ、朝米関係の改善と非核化協商過程に生じた難関と懸念、解決展望について述べた。
習主席は、朝鮮側が主張する原則的な問題は当然のな要求であり、朝鮮側の合理的な関心事項が当然、解決されなければならないということについて全的に同感し、各関係側がこれに対して重視し、妥当に問題を処理するのが正しい選択であると述べ、中国側はこれまでと同様、今後も朝鮮同志たちの頼もしい後方であり、堅実な同志、友人として双方の根本利益を守り、朝鮮半島の情勢安定のために積極的で建設的な役割を発揮していくと述べた。
朝・中両党、両国の最高指導者は、朝鮮民主主義人民共和国と中華人民共和国の外交関係設定70周年にあたる新年に、政治、経済、軍事、文化をはじめ各分野で高位級相互往来の伝統を堅持し、拡大して発展させていくための新しい計画について合意した。
金委員長は、習主席が便利な時期に朝鮮民主主義人民共和国を公式訪問することを招請し、習主席は招請を快く受諾、それに対する計画を伝えた。
両首脳は9日にも、北京ホテルで対面し昼食を共にした。
一方、金委員長は同日午前、遂行幹部、随行員と共に北京同仁堂株式有限公司製薬分工場を参観した。
金委員長は9日午後3時、中国訪問を終えて北京を発った。
金委員長は丹東駅を発ちながら、訪問記間、盛大かつ熱烈な歓迎と真実で立派な歓待を施してくれた習主席に親筆の感謝書簡を送った。
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