「米国は金委員長の言葉を信じなければならない」 前駐韓米軍司令官が指摘

前任の駐韓米軍司令官が朝米対話の進展を肯定的に評価した。

米国PBS放送「ニュースアワー(NewsHour)」に18日(現地時間)出演したブルックス前駐韓米軍司令官は「金正恩国務委員長が信頼する側近」である金永哲朝鮮労働党副委員長を特使として送ったのは「良いこと」だと評価した。

ブルックス氏は「金委員長は、『(米国との)違った関係』を望んでいると見られ、今後に残された問題は、朝米間に積もった数十年来の不信を克服し、信頼関係を構築するかどうか」だと診断した。

一方、韓米合同軍事演習の中断が戦闘準備態勢を弱めさせるかという質問には「訓練中止を介して外交的テコを作り出すことができれば、それは甘受することができるリスク」だと答えた。

ブルックス氏は、「我々は、金正恩委員長の言葉を信じなければならない」「北朝鮮の以前の行動を考慮すると(信頼することが)容易なことではないが、金委員長は北朝鮮の新しい指導者であり、これは彼が国家の指導者と経験している最初のケースでもあり、彼自身が発した言葉を真剣に受け止めているという証拠もある」と断言した。

また、「過去415日間、いかなる戦略的な挑発や実験がなかったことが、彼(キム・ジョンウン国務委員長)が以前とは違った方向に動いた信号」だと述べた。

ブルックス氏は、トランプ大統領就任初めに朝鮮と米国が戦争の危機に近接したかという質問に対し、「近接した」と回答、朝米対話の重要性を強調した。

彼は「当時の会話がなかった状況で、朝米双方は相手のどのような行動でも、戦争に進む火種になる可能性があった」と当時の緊迫した雰囲気を説明、幸い戦争が起こらなかったが、当時、駐韓米軍は「すべての可能性を考慮」しており、「私は2人の大統領(文在寅大統領とトランプ大統領)に服務する司令官であったことを理解することが重要である」と述べた。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。