「平和協定を締結するまでは、駐留するだろう」 注視される在韓米軍司令官発言

在韓米軍司令官が在韓米軍維持問題について「すべての当事者が平和協定を締結するまで、駐留するだろう」と述べ、その発言背景が注視されている。

ロバート・エイブラムス在韓米軍司令官は12日(現地時間)米議会上院軍事委員会の公聴会に出席、アンカース・キング議員(無所属)が発した在韓米軍駐留問題についての質疑に対し、このような立場を明らかにした。

キング議員は公聴会末尾に追加質疑を行い、「今は北朝鮮の核の脅威に重点を置いているが、歴史上韓国に核の脅威がなく、従来の脅威があった時代から、米軍が駐留していた」「このような歴史的観点から、核兵器の脅威が無くなった後も、南北間の従来の脅威がある状況で在韓米軍を安全に撤退する方法が必要ではないのか」と質問した。

これに対し、エイブラムス司令官は「我々軍隊の駐留と朝鮮半島での従来能力維持は、根本的に朝鮮の従来の脅威を抑制するためのものだ」と答えた。

「おそらく(朝鮮半島で)核の脅威が除去されたり減少した後も、従来の脅威が(南北)同時にある場合は(在韓米軍駐留が)必要ではないのか」とキング議員が改めて問い直すと、エイブラムス司令官は、「平和協定締結までは、そうだ。 我々は、停戦協定状態で駐留している」「その間に、すべての当事者が平和協定を結ぶまでは、そうだ」と改めて強調した。

エイブラムス司令官の聴聞会全体発言の脈絡も、朝鮮半島で平和協定が締結されるまで在韓米軍駐留が必要であると強調する意味だが、安全な撤退方法の確立に同意し、すべての当事者が平和協定を締結「するまでは」と強調した点は、平和協定が締結されれば、在韓米軍撤退の可能性があるとの意味で解釈できる。

トランプ大統領も大統領候補時代から最近まで、絶えず駐韓米軍撤収の可能性を提起しているという点も注目される。 1回目の朝米首脳会談翌日のFOXニュースとのインタビューでも、在韓米軍問題と関連して、「私はできるだけ早く兵力を引きたい。彼らを家に連れて帰りたい」と発言、駐韓米軍撤収の可能性を示唆している。

これに関して米国の外交専門家たちは、終戦宣言とその後の平和協定締結の過程で在韓米軍の位相変化は避けられず、特に朝鮮半島関連当事国が集まって平和協定を締結した後は、在韓米軍の駐留名分自体が消えるという点を指摘している。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。