アメリカのポンペオ国務長官は、14日(現地時間)に放映された米FOXニュースとのインタビューで「朝鮮戦争を正式に終了させる事が(朝米交渉で)どのように大きく作用しているか」という質問に対し、「非核化だけでなく、朝鮮半島に平和メカニズムを作ることも議論している」と明かし、来たる2回目の朝米首脳会談で朝鮮戦争の「終戦宣言」が行われる可能性を示唆した。
ポンペオ氏は「我々が多くの議論をしてきたのがそれだ。 実際、過去のシンガポール首脳会談の際に議論された全ての要素を持って対話を続けるために、我々のチームを1~2日以内に、アジアに派遣する」と述べ、「我々は非核化だけでなく、朝鮮半島の安保メカニズム、平和メカニズムを作ることに関しても議論していることを記憶して欲しい」と強調した。
また「私は、両指導者がそれ(安保・平和メカニズム)について話をする機会があることを願う。 彼らは議論するだろうと、十分に期待する。 我々はまた、金委員長がトランプ大統領と約束した非核化を正常に達成する場合の、朝鮮の住民の明るい未来についても議論した」と説明、「このように、我々は両方の指導者が昨年6月の首脳会談で合意したそれぞれの部分が、真の進展をなすことを望む」と強調した。
ポンペオ氏は、朝鮮が核とミサイル実験を中止したのは「良いことだった」としながら 「しかし、我々の究極の目標は朝鮮半島の完全かつ最終的な非核化」と指摘、「まだやるべきことが多い。 今から(首脳会談まで)2週間も残ってないが、両指導者が一緒に集まった時、すべての国が共有する、そんな目標において本質的な進展を見ることができることを望む」と重ねて強調した。
「朝鮮が非核化で何もしないのであれば再び最高の圧迫に戻るカードはあるのか」という質問に対し、「トランプ・ドクトリンの核心的原則は、我々の敵に対し、我々が何をするかどうかを明かさないこと」と返答、「我々が、このような(非核化)手順にどれだけ希望的であるかについては多くの話をしてきたが、あなた(アンカー)が推測するようなデッドラインに関して言うことは何もない」と即答を避けた。
2回目の朝米首脳会談を控えたこのタイミングで、米国の外交政策を総括する首長が「非核化」だけではなく、「朝鮮半島の平和メカニズム」についても朝鮮と議論してきたと強調したのは非常に重要かつ大きな変化とみられる。
ポンペオ長官の発言からも、2回目の朝米首脳会談で米国が「相応の措置」の一環として朝鮮側に終戦宣言を提案したと言う周辺の憶測はほぼ既定事実と読み取れる。
これと関連して、日本の共同通信が14日、米国政府が朝鮮側に対し、朝鮮戦争の主要国がすべて参加しなければならない終戦宣言ではなく、朝米双方が推進可能な不可侵宣言と平和宣言をしようと提案したと報じたのも注目される。
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