「ディール実現に日本だけが強く反対している」 ジム・ロジャーズ氏が指摘

世界的投資家であるジム・ロジャーズ氏が7日、韓国tbsラジオ「キム・オジュンのニュース工場」で、2回目の朝米首脳会談ついて「遅延されただけだ」とし「朝鮮が開放されると、朝鮮半島は10〜20年間、世界で最もエキサイティングな場所になるだろう」と予測した。

ロジャーズ会長は「朝鮮の開放は韓国、北東アジア、アジア、世界のために起こることができる最高の良いニュースの一つ」「世界で最も魅力的な投資市場になるだろう」と強調した。

ロジャーズ会長は「金正恩国務委員長は大きな変化を起こしている」「自由経済区、スキーリゾートを作り、国際オリンピックにも参加した」と述べ、「今、一つ一つ行われていることを見ると、中国の80〜82年を連想させる、大きな変化が北朝鮮で起きている」と評価した。

ロジャーズ氏は、朝鮮に対する水面下での投資の動きと関連して「世界を見るまでもなく、今、韓国企業もタスクフォースチームを作って朝鮮にどのように入ることができるかを研究している」「三星(サムスン)も確実に行っているだろうし、中国も同じだ」「誰もが今している。私も投資を準備している」と述べた。

日本に対しては「朝米サミットをとても強く反対している」と分析した。

ロジャーズ氏は「(日本は)人口が減って借金は驚異的な速度で急増している」「私が日本の若者ならば、離れるしかない。 未来がない」と診断、「朝鮮も、韓国も、ロシアも、中国も、会談でディールが実現されることを望むが、日本だけが強く反対している。 新たに創造される半島と、様々な理由で競争をすることができないからだ」と指摘した。

また、「多分、安倍総理の立場では、今回の第2次朝米サミットが決裂するように、出来得ることは全てやったのではないかと思う」と推測、「何とか妨害しようとするのだが、できることはあまりない」「安倍首相が引っぱり出したのは、40年前に拉致された13人しかいない」と指摘した。

一方、 韓国に対しては、「韓国は朝鮮半島で5000年生きてきたし、米軍が韓国に駐留したのは70年。 しかし、なぜ韓国は自らの運命を決定する生き方を選択しないのか」と尋ねた。

ロジャーズ氏は「なぜ米国が言うとおりに従って、米国がそうするように放っておくのか」「朝鮮が開放されれば世界で最も楽しくエキサイティングな場所になるはずなのに、なぜ反対するのか」と疑問を呈した。 また「韓国も、朝鮮も膨大な金額を国防費に使っているが、むしろ、クラブやK-POPコンサートに行くために使うほうがましではないか」「国防費に多大なお金を使うことはクレイジーではないか」と指摘した。

ロジャーズ氏は「反対する人々は、明らかに得るものがあってそうするのだろうが、朝鮮が開放された時、世界が多くのものを得ることができるということを、韓国人は必ず支持しなければならないと思う」と語った。

また、「私が二人(南北首脳)であれば、いったん38度線に行く。 そして国境を開き、人々が行ったり来たり出来るようにする。 その事実一つだけでも、大きな変化が始まるはずだ」とし「それよりも大きな変化がおそらく連鎖的に起こることになるだろう」と強調した。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。