「我々は米国の要求に屈服する意思が全くない」 朝鮮外務次官が記者会見

朝鮮の崔善姫外務次官が15日、平壌で外国のメディアや外交官を対象に緊急記者会見を開き、米国との非核化交渉について朝鮮指導部が中止を検討していると明かした。 タス通信が報じた。

崔次官は「我々は、どのような形であれ米国の要求に 屈服する意思が全くなく、我々はこのような類の交渉に参加する意思がない」と述べた。

崔次官は、「自分の政治的な利益を追求するためにあまりにも忙しく、(会談の)結果を得るための真剣な態度がなかった」と指摘、会談合意の不発について米国側を非難した。

また、ミサイル発射実験と核実験の中断を継続するかどうかは、全面的に金正恩国務委員長の決定にかかっているとし、短期間のうちに決定を下すだろうと語った。

朝鮮の今後の行動について、金国務委員長が近く声明を発表する計画だとしている。

崔次官は、先月末の2度目の朝米首脳会談で合意に至らなかったことに対し朝鮮は深く失望したとしながら、朝鮮がこの15ヶ月間、ミサイル発射実験と核実験を中断するなど措置を取ったことに対し、米国も相応する措置を取らないのであれば、妥協したり対話を続けたりする意思はまったくないと言明した。

崔次官は、米朝首脳会談の拡大会合に同席したポンペオ国務長官とボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)が「敵対心と不信のムードをつくり、朝鮮と米国の最高指導者の間の建設的な努力を妨害した」と指摘、「結果的に今回の首脳会談は、大きな成果を上げられなかった」と述べた。

また、米国が過剰な要求をして頑なな態度を見せたとしながら、「明らかなことは、米国が絶好の機会を逃したということだ」「米国が我々とは非常に異なる計算を持っていることをはっきりと理解した」とも指摘した。

一方、トランプ氏については、ポンペオ氏らに比べて対話に積極的だったとし、「最高指導者の個人的な関係は依然として良好だ」と述べた。

スポンサードリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。