韓国政府が3日、行政安全部、文化体育観光部、統一部、国防部、環境部による合同会見を開き、非武装地帯(DMZ)南側地域周辺の3地域を「DMZ平和トゥルレキル」(仮称)として、4月末から段階的に開放する計画を発表した。
それによると対象地域は、高城、鉄原、坡州の3地域で、各地域はDMZの東部・中部・西部から1カ所ずつ選ばれる形になった。
今月末に最前線の監視所(GP)の鉄柵線南側の高城地域から試験運営を開始する。(正式な運営開始時期は未定)
高城地域は、統一展望台から海岸の鉄柵沿いに金剛山展望台に至る区間を造成、統一展望台から金剛山展望台までの往復区間を車両で移動する別のコースも運営される予定。
鉄原地域は、白馬高地にある戦績碑からDMZ南側の鉄柵路に沿って遺骨共同発掘場に近い鏃(ファサルモリ)高地のGPに至るコース。
DMZ内の訪問客の出入りや安全措置などについては韓国国防部と在韓UN軍司令部の間で協議中で、訪問客は韓国軍の警護を受けることになる。
運営回数や人数は軍事作戦の条件、自然環境、生態系保存に影響を及ぼさない範囲内で決定され、現在使用されている道路や鉄柵路はそのまま活用し手入れは最小限に抑える方針だという。
これと並行して外来種の流入や野生動物の移動を防ぎ生態系への影響を減らすため、無人調査システムを構築して環境への影響をモニタリングする予定。
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