韓国の文在寅大統領は15日、青瓦台で行われた首席補佐官会議で「北側の都合がつき次第、場所と形式にこだわらず南と北が対座して、二度の朝米会談を超えて進展する実を結ぶ案について、具体的かつ実質的な議論をすることができることを願う」「私は今までもそうだったように、もう一度の南北首脳会談がより大きなチャンスと結果を生み出す足掛かりになるよう最善の努力をする」と述べた。
文大統領は「韓米両国は外交的解決策を通じた朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和定着の原則を再確認し、早い時期に米朝対話の再開するために共に努力することにした」「特に南北米首脳間の信頼と意志を基にする『トップダウン(Top-Down)』方式が朝鮮半島の平和プロセスに不可欠だという認識を共にした」と語った。
また、「トランプ大統領は南北首脳会談の必要性に対する共感と期待を表明しており、金正恩委員長が決断する場合、南北米3者首脳会談も可能だという意を示した」「今、朝鮮半島の平和プロセスは、ハノイ朝米会談の対話を発展させて、次のステップの実質的な成果を準備する過程に入った」と述べた。
文大統領は「最高人民会議で国務委員長に再推戴された金正恩委員長は、施政演説を通じて朝鮮半島の非核化と平和構築のための確固とした意志を内外に重ねて明らかにした」「米朝対話の再開と第3次朝米首脳会談の意志を明らかにした」「金正恩委員長の変わらない意志を高く評価し、大いに歓迎する」と述べた。
また、「金正恩委員長は、板門店宣言と9月平壌共同宣言を徹底的に履行すること、南北が一緒に未来に進まなければならないという意思を明確にした」「韓国政府はいかなる困難があっても、南北共同宣言をこつこつと履行するという明確で確固たる意志を持っている」「お互いの意志が確認されただけに、南北首脳会談を推進する環境が用意された」と評価した。
文大統領は、「我々は、朝鮮半島の運命の主人として、私たちがやるべきこととできる役割に合わせて、朝鮮半島の平和プロセスを設計して主導してきた。 一方で南北関係を発展させ、一方で朝米関係の改善を図りながら今日に至った」「南北関係と朝米関係の好循環、国際社会の支持と協力の強化など、朝鮮半島の平和秩序を作る責任と役割を果たす」と強調した。
これは、金正恩国務委員長が12日、最高人民会議第14期第1回会議で施政演説で「南朝鮮当局は、成り行きを見て左顧右眄し、せわしく行脚して差し出がましく『仲裁者』、『促進者』のように振る舞うのではなく、民族の一員として自分の信念を持ち、堂々と自分の意見を述べて民族の利益を擁護する当事者にならなければならない」「南朝鮮当局が真に北南関係の改善と平和、統一の道へ進むつもりなら、われわれの立場と意志に共感して歩調を合わせるべきであり、言葉ではなく、実際の行動によってその本意を示す勇断を下すべきだ」と指摘したことに対する文大統領の回答と言える。
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