「『経路変更』は米国だけの特権ではない」 朝鮮外務省第一次官が警告

朝鮮外務省の崔善姫第1次官は4月30日、最近、米国のポンペオ国務長官が朝鮮半島の非核化問題に関連して詭弁を並べ立てたことに対し、朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。

以下全文

去る24日、米国務長官ポンペオがCBS放送とのインタビューでいわゆる「経路変更」を云々した。

これは、最大の圧迫と経済封鎖によっても我々をなんともできなくなると、軍事的方法を動員してでも我々の体制を崩そうとする愚かで危険な発想だ。

金正恩国務委員長は最高人民会議第14期第1回会議で行った歴史的な施政演説で、米国が現在の計算法を捨てて新しい計算法をもって我々に接近するのが必要であり、今年の末まで米国の勇断を待ってみるという立場を言明した。

言い換えれば、米国が今年の末までにまともに出来た計算法を持って来るならば、核問題の解決が可能だという時限を定めた。

国務委員長は去る4月25日に行われた朝露首脳会談で、米国の一方的かつ非善意的な態度について強く叱咤し、朝鮮半島の平和と安全は全的に米国の今後の態度によって左右されるであろうし、我々は全ての状況に対備するという立場を明らかにした。

我々の非核化意志には変わりがなく、時になれば非核化をするが、それはあくまでも米国が現在の計算法を変えて立場を再定立して出てくる条件下でのみ可能だ。

米国が云々するいわゆる「経路変更」について言うなら、それは米国だけの特権ではなく、決心さえすれば我々の選択にもなりうる。

米国が現在のように問題を複雑にして別の道でさまよいながら、我々が提示した時限内に自分の立場を再定立しない場合、米国は実に願わない結果を見ることになるだろう。

我々は自分が行くべき道を知っているが、米国に時限を定めてやっただけに、選択をためらっているだけだ。

米国は、我々が今年末まで時限を与えた意味を深く刻んで、今後の経路を定める方がよいだろう。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。