アメリカが少しずつ軌道修正を始めたようだ。
米国務省によると、ポンペオ国務長官は2日(現地時間)、スイスの外相との共同会見で「北朝鮮の金英哲 労働党副委員長や金革哲 特別代表と最後に会った時はいつなのか、最近、朝米の直接対話はいつなのか」という質問を受け、「北朝鮮との会話に関する質問には答えない」としながら、「北朝鮮と非公開で交渉中」と明かした。
ポンペオ長官は、誰がどのチャンネルを介して交渉しているとは言わなかった。 UN駐在朝鮮代表部と米国務省間の「ニューヨークチャンネル」を通じた断続的な接触なのか、別の水面下のチャンネルが動いているのかどうかも言及しなかった。
今回の発言は、ハノイ朝米首脳会談以降ビーガン対朝鮮政策特別代表が幾度も実務会談を要求したが朝鮮側は一切応じていないと伝えられる中でのもので、その真偽が注目される。
一方、シャナハン米国防長官代行は、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議に出席した後、韓国に向かう専用機の中で、米韓主要合同訓練のうちで元の状態に復元する計画があるかとの質問に対し、「縮小されたり中断された韓米連合軍事訓練を再開する必要がない」との考えを明かした。 また「我々が現在持っている計画が十分であることを明らかにしたい」と強調した。
このような言及は、膠着状態にある朝米交渉を維持するためにもこれ以上朝鮮側を刺激しないという意図を示したものとも受け取れる。
米国は昨年6月のシンガポール朝米首脳会談を機に、トランプ大統領の指示に基づき「キー・リゾルブ」、「マックスサンダー」など朝鮮半島での大規模な米韓合同軍事演習を一部中断、縮小し他の訓練に置き換えた。
これに先立ちシャナハン代行は1日、アジア安全保障会議の演説で「北朝鮮はまだ普通ではない脅威であり、引続き警戒しなければならない」としながらも、「我々は、『朝鮮半島(注:北朝鮮ではない)の最終的完全検証された非核化(FFVD)』を達成するための交渉に焦点を当てている」と述べている。
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