中国の魏鳳和国務委員兼国防部長が、UN安全保障理事会決議の可逆的条項を稼動しての対朝鮮制裁緩和の必要性と、朝鮮戦争の終戦宣言の推進を提起した。
魏部長は2日(現地時間)、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議「本会議5」での演説で「我々(中国)は、国際社会が積極的に朝鮮の合理的懸念に対応することを望む」と述べた。
また「我々は適切な順序に基づいて、UN安全保障理事会決議の可逆的条項を稼動して終戦宣言発表を推進することを希望する」「全ての関連国は積極的に信頼関係を構築しなければならない」と強調した。
魏部長は「中国は対話と交渉を通じて合意された解決策を追求し、半島の安定と平和、非核化に専念してきた」「我々は米国と朝鮮が互いに理性的思考と忍耐を持って相互関心事を受容して、早い時期に平和のための対話を再開し、同じ目標にむけ一緒に頑張って行ってほしい」と強調した。
また「米国と朝鮮は、平和体制樹立と非核化を組み合わせることができるデュアル・トラックを追求しなければならない」とし、朝鮮半島非核化プロセスと朝米平和協定の同時推進を意味する「双軌並行」を考慮すべきと主張した。
魏部長の言及は、朝鮮が段階的な非核化措置を取る時にUN安保理理事国が制裁緩和を議論することができるという安保理決議の規定を活用して、現状況で対朝鮮制裁緩和の必要性があると強調し、朝米双方が適切な譲歩案を持って対話と交渉に出ることを促したものといえる。
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