「意思疎通、協力して朝鮮半島の平和と安定維持する」 朝中首脳会談

中国の習近平国家主席が20日、朝鮮の金正恩国務委員長の招請により朝鮮を国賓訪問した。

中国最高指導者の訪朝は2005年10月の胡錦涛国家主席以来となり、習主席にとっては副主席時代の2008年3月以来、共産党総書記および国家主席就任後の最初の訪朝となる。

また、習主席の訪朝は朝中両国間の伝統的友邦関係の完全復活を示すものとなる。

習主席は正午に平壌に到着、金国務委員長が李雪主夫人らと共に習主席夫妻を平壌国際空港に出迎えた。

金国務委員長と習主席は同日午後、会談を行った。

中国国営中央テレビによると、金国務委員長は会談席上で忍耐心を持って米国と対話を続け問題を解決していくとの立場を示唆した。

金国務委員長は、過去1年間に情勢の緊張緩和に向け多くの積極的な措置を取ったが、米国の積極的な反応を得ることができなかったと指摘した上で、「朝鮮は忍耐心を維持する。 関係国(米国)が朝鮮側と向かい合い、互いの関心事を解決し、朝鮮半島問題が解決され、成果があることを希望する」と述べた。

また、「朝鮮は中国が朝鮮半島問題解決の過程で重要な役割を果たしてきたことを高く評価する。 引き続き中国と意思疎通し協力して朝鮮半島問題を政治的に解決する過程で新たな進展を遂げ、朝鮮半島の平和と安定が維持されるようにする」との意を示した。

これに対し習主席は「北朝鮮が朝鮮半島の平和と安定の維持、朝鮮半島の非核化のためにした努力を積極的に評価する」と述べた。

習主席は「朝鮮半島情勢は、地域の平和と安定との関連が大きい。 過去1年の間に、朝鮮半島では対話で問題を解決しようとする動きが現れ、国際社会はこれに肯定的な評価を下して期待感を持った」と評価、「国際社会の普遍的な期待は朝米対話が継続され、成果を達成することだ」と強調した。

習主席は「中国は朝鮮半島問題の政治的解決を支持し、問題解決のための条件を整えよう思う」「朝鮮が合理的な安全保障と発展の懸念を解決することができるすべての手助けをする」と強調、「中国は、朝鮮を含む関係国と協力と協調を強化しようとしている。 朝鮮半島の非核化と地域の永続的な安定のために建設的な役割をするだろう」と述べた。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。