「朝鮮半島平和プロセス、次のステップに進む期熟した」 文大統領が見解

韓国の文在寅大統領が、聯合ニュースと米AP通信、英ロイター通信、ロシアのタス通信、中国の新華社、フランスのAFP通信、日本の共同通信との合同書面インタビューに応じた。

文大統領はインタビューで「ハノイ首脳会談後、公式の対話が行われていない間も朝米首脳の対話の意志は薄れていない」と指摘、「トランプ大統領と金正恩委員長は、変わらずお互いの信頼を表明している」とし「両国間には3回目の首脳会談に関する対話が行われている」と確認、「ハノイ会談を通じてお互いの立場に対する理解が先行した状態での水面下の対話という点に注目する必要がある」と述べた。

文大統領は「ハノイ首脳会談は合意には至らなかったが、失敗した会談とは考えていない。 朝鮮半島の非核化と平和プロセスは一、二回の会談で成否を計ることができない。 ハノイ会談を通じて、朝米両国はお互いに欲するものを交渉のテーブルにすべて置いて率直に意見を交換し、お互いをよりよく理解することになった」「朝米両国とも対話の必要性を明確に認識している」と指摘した。

また、「南北間でも様々な経路での会話を継続するための対話が行われている」「朝鮮半島の平和プロセスはすでに多くの進展を遂げて着実に進展を遂げており、朝米交渉の再開を通じて次のステップに進むだろう。もうその時期が熟したと思う」との楽観論を示した。

文大統領は南北首脳会談に関し「金委員長にかかっている」「時期や場所、形式にこだわらず、いつでも金委員長に直接会う準備ができているということは私の変わらない意志」と言及、「私は金正恩委員長と複数回会談し、金委員長がかなり柔軟性があり決断力がある人物だと感じた」「金委員長が懸念せずに、核廃棄の実行を決断することができる安全保障環境を作ることが、外交的方法で非核化を達成するための最も早い方法だ」と強調した。

また、「核の代わりに経済発展を選択し、過去から未来に進むというのが金委員長の明確な意志」「私との3回の会談で早い時期に非核化のプロセスを終え、経済発展に集中したいという意思を明らかにした」と説明、「金委員長は韓米同盟や駐韓米軍の撤収などを非核化と連携させて話したこともない」「金委員長が核を廃棄する意志を放棄せず、引き続きその道を歩けるように導かなければならない」と強調した。

文大統領は朝鮮半島の平和プロセスが「地球最後の冷戦を解体することであり、南北米の首脳が共に歩む長い旅だ。 核交渉を経て完全な非核化を達成し、終戦宣言と平和協定の締結を経て恒久的な平和体制を構築することが重要内容」と指摘、最善を尽くし真摯で誠意ある努力を傾けていると主張した。

一方、文大統領は「政府は習主席が韓中首脳会談前に北を訪問することが望ましいという意見を提示していた」と明かした上で、「先週の習主席の訪朝が南北、朝米の対話が再開される転換点になると期待している」との認識を示した。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。