朝鮮外務省の金明吉巡回大使が20日、トランプ大統領の発言と関連して談話を発表した。
以下全文
私は、トランプ米大統領が「リビア式核放棄」方式の不当性を指摘して朝米関係改善のための「新しい方法」を主張したという報道を、興味をもって読んでみた。
朝米実務協商の我が方の首席代表として、私は、時代的に古びた枠に執着して全てに対していた目障りな厄介者が米行政府内から消えただけに、これからはより実用的な観点に立って朝米関係に接近すべきだというトランプ大統領の賢明な政治的決断を歓迎する。
優柔不断で思考が硬直した前米行政府がいま政権を執っていたなら、疑う余地もなく朝鮮半島に統制不可能な状況が醸成されたであろうし、これが米国の安保に直接的な脅威となるというのは誰も否認できないであろう。
トランプ大統領が言及した「新しい方法」にどんな意味が含蓄されているのか、その内容を私としては全て知ることはできないが、朝米双方が互いに相手に対する信頼を築き、実現可能なことから一つずつ段階的に解決していくのが最上の選択であるという趣旨ではなかろうか。
発言内容の深さを離れ、古い方法では明らかにダメだということを知って新しい対案でやってみようとする政治的決断は、以前の米執権者らは考えさえしなかったし、またすることもできなかったトランプ大統領特有の政治感覚と気質の発現であると思う。
私は、米国側が今後行われる朝米協商にまともになった計算法を持って出てくると期待するとともに、その結果について楽観したい。
コメントを残す