朝鮮外務省の金桂官顧問が27日、次のような談話を発表した。
以下全文
私は、最近、米国で朝米首脳会談問題が話題になっていることについて興味を持って見守っている。
今まで行われた朝米首脳の対面と会談は、敵対的な朝米関係にピリオドを打ち、朝鮮半島に平和と安定が訪れるようにするための朝米両国首脳の政治的意志を明らかにした歴史的契機となった。
しかし、首脳会談で合意した問題を履行するための実際の動きが伴っていないことから、今後の首脳会談の展望は明るくない。
朝米の信頼構築と朝米共同声明の履行のために、われわれは反朝鮮敵対行為を働いて我が国に抑留されていた米国人を帰してやり、米軍遺骨を送還するなど、誠意ある努力を傾けてきた。
しかし、米国は共同声明履行のために全くしたものがなく、むしろ大統領が直接中止を公約した合同軍事演習を再開し、対朝鮮制裁・圧迫をよりいっそう強化して朝米関係を退歩させた。
未だにワシントンの政界に我々が先に核を放棄してこそ明るい未来が得られるという「先核放棄」主張が残っており、制裁が我々を対話に引き出したと錯覚する見解が乱舞している実情で、私はもう一度朝米首脳会談が行われるからといって、果たして朝米関係で新しい突破口が開かれるだろうかという懐疑の念を払拭することができない。
しかし、トランプ大統領の対朝鮮接近方式を見守る過程に、彼が前任者とは異なる政治的感覚と決断力を持っていることを分かるようになった私としては、今後、トランプ大統領の賢明な選択と勇断に期待をかけたい。
私と我が外務省は、米国の今後の動向を注視するだろう。
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