UN総会第1委員会5回会議が14日に開かれ、ミサイル試験発射と経済制裁をめぐる朝鮮と欧州各国の対立が鮮明になった。
会議では、この3ヶ月間に3回にわたりUN安保理会議招集を要求してきた英国とフランスが朝鮮を非難し日本が積極的にこれに同調、ポルトガル、イタリア、スウェーデン、アイスランドなど欧州諸国とマレーシアなどは朝鮮に非核化措置履行を促した。
ヤン・フアンUN駐在フランス代表部軍縮大使は、IAEA報告によると朝鮮の核プログラムはまだ稼動しており、度重なる弾道ミサイル試射からも分かるように朝鮮は核廃棄のための真剣な行動をしていないと主張した。
リドルUN駐在英国代表部軍縮大使は、朝鮮が完全かつ検証可能で不可逆的な非核化に乗り出すまで制裁が厳しく履行されなければならないと主張した。
一方で、日本の高見沢UN駐在軍縮大使も英仏の主張に同調し朝鮮を非難した。
これらの主張に対し、金星UN駐在朝鮮大使は朝鮮に対するいわれなき非難だとし強く反駁した。
金大使は、ミサイル発射実験を行ったのは朝鮮だけではないと反駁、米国が今年大陸間弾道ミサイル「ミニットマン‐3」と潜水艦発射弾道ミサイル「トライデント2」、巡航ミサイルトマホークを試験発射した事実を指摘した。
また、韓国が米国との合同軍事訓練を再開して最先端攻撃兵器であるF35-A戦闘機を導入したが、このような敵対行為が対話と和解の雰囲気に大きな影響を及ぼしていると強調、EU所属の6カ国が共同声明を発表したことは朝鮮に対する深刻な挑発行為であり、米国が背後でこれを促したと主張した。
金大使は特に、朝鮮が認めも受け入れもしない不当で非人道的なUN制裁が続いていることに対し強い不満を表明した。
コメントを残す