韓国の市民団体が10月31日、韓国・釜山港の駐韓米軍8埠頭で記者会見を開き、米軍がボツリヌス毒素、ブドウ球菌イプシロン毒素を駐韓米軍基地に持ち込み生物兵器の実験を行っていると暴露し、生物兵器実験の中止と撤去を要求した。 韓国のインターネットメディア「自主時報」「民衆の声」などが同日報じた。
記者会見を開いたのは、駐韓米軍8埠頭がある釜山氏南区の市民団体・米軍部隊細菌実験室撤去南区対策委員会。
対策委員会によれば米軍が8埠頭を通じて、生物兵器の実験室がある、釜山海軍作戦基地、烏山空軍基地、群山空軍基地、キャンプ・ハンフリーズ(平沢市)にボツリヌス毒素、ブドウ球菌イプシロン毒素が搬入され、実験が行われていることが確認されたとのこと。 対策委員会は記者会見で発表したステートメントで、ボツリヌス毒素、ブドウ球菌イプシロン毒素を搬入した駐韓米軍を強く非難、生物兵器実験の中止、撤去を要求した。 また対策委員会は、政府と当局者は実験を否定する米軍側の立場に立っていると批判、国の主権を守ろうとする人々と最後まで闘うと決意を示した。
釜山で発行されている地方紙「釜山日報」は10月28日付けで、「駐韓米軍、釜山港に試験用生物化学物質搬入」とのタイトルの記事で、「国会に提出された米軍試験試料搬入報告書によれば、駐韓米軍8埠頭に試料分析施設(Sample Analysis Facility)を設置し試験用生物化学物質を搬入したことが確認された。」などと報じた。 同紙は米生物化学合同参謀局(JPEO-CBRND)が今年の1月にボツリヌス毒素、ブドウ球菌イプシロン毒素の生物化学物質を釜山港8埠頭、群山など4カ所に搬入していたことが確認されたと指摘、米軍と国防部は「生物化学兵器の実験はない」と否定しているが、噓である可能性が高いと指摘している。
今年3月に「釜山日報」が「米国防総省生物化学プログラム予算評価書」を分析、報道したところによれば、韓国での生物化学実験予算が計上されているという。
対策委員会の記者会見はこれを受けて行われた。 対策委員会は実験を否定する米軍の弁明は信じられないと指摘、主権を蹂躙する米軍の撤退を要求した。
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