朝鮮の金星UN駐在大使が11日(現地時間)UN総会で、米国と韓国、国際原子力機関(IAEA)を批判した。
金大使は席上、約3分30秒の発言を介して、シンガポール共同声明にもかかわらず朝米関係に進展がなく、朝鮮半島情勢が悪循環を脱することができずにいると指摘、「全面的に、米国が行った政治・軍事的挑発のため」だと非難した。
大使は、朝鮮は朝鮮半島の平和体制構築のために、20ヶ月以上にわたり核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試験を自制するなど「善意の積極的な努力をしてきた」としながら、平和と安全保障を強固にするための鍵はシンガポール朝米共同声明を履行することにあると強調した。
また、南北関係が首脳合意の履行段階に進むことができず膠着状態に陥ったのは、「韓国政府の二重行動に起因する」と指摘、韓国が表面上は朝鮮に平和の手振りを見せながらも米国との合同軍事演習と先端兵器の導入など軍事態勢を強化していると強く批判した。
今総会では朝鮮の核問題に関するIAEAの報告が行われたが、IAEA事務局長代理は、朝鮮の核活動は依然として深刻な懸念事項でUN安保理決議を明確に違反することは非常に残念であり、「朝鮮は安保理決議に基づく義務を完全に遵守し、IAEAとすぐに協力してすべての問題を解決しなければならない」と発言、政治的合意が行われた場合、いつでも訪朝し朝鮮の核プログラムを確認する重要な役割を担う準備ができているとした。
これに対し金大使は、「IAEAの報告書は朝鮮半島の現実に対する無知を曝け出し、固執的な敵対的態度を反映している」と指摘、これを「全面的に排撃する」と強調した。
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