中国の王毅外交部長(外相)が24日、中国国営 「CCTV」とのインタビューで、昨年のシンガポール朝米首脳会談の合意を履行するために、米国が「実際的な措置」を取ることを求めると語った。
王外相は、朝鮮をめぐる現在の状況と関連して中国とロシアが責任を感じて行動に出たと指摘、朝鮮と米国がシンガポールで合意した内容が履行されない状況で、「中国とロシアがUN安保理の決議案を迅速に提出したのは、朝鮮半島の核問題を政治的に解決できる動力を維持し、情勢が悪化したり、さらには制御不能になることを避けるための措置」だったと語った。
実際、中国とロシアは16日、UN安保理に対し、朝鮮の海産物や衣類の輸出禁止、朝鮮の労働者の送還規定を廃止する内容を詰め込んだ対朝鮮制裁の一部解除を提案する決議案を提出している。
中国のこうした動きは、朝鮮が一貫して米国に要求している「新しい計算法」に同調したものであり、問題を解決するには、米国のアプローチに変化が必要であるとする主張を具体的な行動で示したものといえる。
これに先立ち、王外相は12月初に韓国を訪問し外相会談を行った席でも、「朝鮮側の安全と発展方面の合理的な関心は、当然重視されて解決されなければならない」と述べ、朝米交渉を進めるには朝鮮側の懸念を重視する必要があると指摘した。
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