駐韓米軍が去る20日、釜山港8埠頭海軍司令部で生物化学兵器用の細菌持ち込みを認め8埠頭米軍基地に設置された実験施設CENTAURの「安全」広報を始めたことと関連、ソウル大学のウ・ヒジョン教授が生物兵器は核兵器に次ぐ危険性を持ち、海軍司令部が認めたのは一部に過ぎないなどと、その実態を暴露した。
ウ教授は米軍が「安全」広報を始めた4日後の24日、韓国のtbsラジオに出演、「韓国は全世界25か国に設置されている米国の生物化学兵器研究所の総括センター」になっていると指摘、その理由について米軍担当者が「韓国がこのような施設を作るには友好的なため」と述べていたと指摘した。
また同教授は米国が韓国をはじめ全世界に生物化学兵器の研究所を本格的に設置しだしたのはオバマ大統領当選後で、同大統領の指示で、韓国には2013年から設置されたという。
さらに同教授は、米軍は防衛のためだと説明しているが、「2017年に北朝鮮の小さな都市を想定した仮想の市街戦訓練を行った記録もある」指摘、「防御用ならなぜ北朝鮮の都市を想定した実践訓練を行ったのか」と問い、実践訓練の映像もあったと指摘した。
米軍による、韓国をはじめとする全世界に生物化学兵器を展開しているのは明らかに生物兵器禁止条約に違反する行為だ。 にもかかわらず韓国で自らが兵器用細菌の持ち込みを認め「安全」広報を始めたのかという疑問について、同教授は生物化学兵器の実験と展開には莫大な予算が必要で「隠し通せないため」と指摘した。
「韓国がこのような施設を作るには友好的」とうそぶき、生物化学兵器総括センターを作り、国民を危険にさらしているばかりか、実験施設の撤去を求める韓国民の要求を無視する米国に対する反感と怒りが広がっている。
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