朝鮮の発表を待つ

アメリカのトランプ大統領は10日夜、自身のツイッターで、朝米首脳会談が6月12日にシンガポールで開かれるとつぶやいた。

ホワイトハウスや政府報道官を通さず、好き勝手に呟くスタイルが何かと物議を醸すトランプ大統領だが、首脳会談に臨む心意気は本物だろう。

少し慎重に見ていた世界各国メディアも挙って一斉にこれを報道、開催地がシンガポールに決定された背景を憶測、解説し始めた。

しかし、ここは一つ冷静に見た方がいい。

なぜなら、会談の一方の当時国である朝鮮政府からは、朝米首脳会談の開催場所と日時に関する正式な報道が、現時点まで一切なされていないからだ。

最近、米国内の朝鮮和平反対派(当然、ホワイトハウス政府内にもいる)が、対朝鮮制裁強化のトーンを上げて、会談を妨害する動きが強まっている中、今回のツイートは、トランプ大統領が自身の平壌行きを実現するために予防線を張ったのではないかという推測も十分成り立つ。

朝鮮の正式発表が待たれるところではあるが、いずれにせよ、朝米首脳会談は実現され、朝鮮半島と世界の平和に画期的な転機が訪れるだろう。(Ψ)

スポンサードリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。