米国民主党の大統領候補予備選挙の主だった候補者が、朝鮮問題は同盟と外交を通じて解決しなければならないという見解を示している。
来年11月3日に実施される米大統領選挙の民主党候補予備選挙に出た候補者は現在15人おり、支持率が高い6〜7人の候補者らが対朝鮮政策についてそれぞれの立場を示した。
全米世論調査で27%の支持を得て先頭を走るジョー・バイデン前副大統領は、金正恩国務委員長を「暴君」と非難しつつも外交的解決策を強調した。
バイデン前副大統領はCNNなどのインタビューで、自分が大統領になればトランプ大統領のように「ラブレターはないだろう」としつつ、「北朝鮮の非核化という共有された目標の進展のために交渉チームに力を与えるだろう」と強調した。
世論調査で19%の支持を受けるバーニー・サンダース上院議員は、米外交協会(CFR)に、朝鮮との平和関係促進を通じた非核化を追求すると明らかにした。
サンダース議員は、朝鮮の核武力削減と視察、70年の朝鮮戦争を終わらせ南北朝鮮と米国との間の平和な関係を促進するためにとるすべての措置が、完全な朝鮮半島非核化の機会を促進するとした。
特に、同盟である韓国との緊密な協調のもとで平和と非核化のプロセスを並行しなければならないと強調、朝鮮の核プログラムを戻し、朝鮮半島の新たな平和・安全保障体制の構築、最終的に朝鮮のすべての核兵器を除去するため、段階的交渉をすると強調した。
平均16%の支持を受けるエリザベス・ウォーレン上院議員は、慎重な外交を通じた「検証可能な非核化合意」を強調、曰く、朝鮮が全ての約束を破ったので、単純に握手するのではなく法的拘束力があり検証可能な合意が必要であると主張した。
米外交協会と民間団体「平和行動(Peace Action)」によると、ウォーレン議員は朝鮮の脅威を除去するために「真剣かつ現実的な交渉」が必要だという立場で、大統領になれば最初のステップとして同盟との協調の下、「部分的で制限的な制裁緩和を検討する準備ができている」と明かした。
支持率9%であるピート・ブーテジェッジ インディアナ州サウスベンド市長は、最初から完全な非核化をすることは非現実的だと指摘、長い期間にわたる持続的・段階的解法を強調、朝鮮側が核物質の生産と核・ミサイル試験を中断し、これを国際査察団が検証する見返りとしていくつかの制裁を緩和する初期凍結合意を支持する立場を示した。
5%の支持を受けているマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長はまだ公式立場を明かしていないが、2年前の米「CBS」とのインタビューで、周辺国などなるべく多くの国との緊密な関係の中で解決しなければならないと強調している。
ブルームバーグ前市長は当時、朝鮮問題の解決のための軍事的解決策に反対の立場を示した。
アジア系アメリカ人で平均3%の支持を受けるアンドリュー・ヤン候補は、朝鮮と何ら条件なしに対話すると明かした。
民間研究機関である「Data for Progress」と「Common Defense」は、最近発表したヤン候補に対する分析で、彼は現実的で段階的な対朝鮮アプローチを推しており、金正恩国務委員長とも条件なしに会うべきという立場だと明かした。
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