米国にとってはやはり、「消し去りたい過去の屈辱」なのだろう。
コロラド州議会が52年前に朝鮮に拿捕された米海軍艦艇プエブロ号の返還を促す決議案を全会一致で採択した。
5日に上下院で共同発議されたこの決議案は7日に上院を通過し下院でも10日、全会一致で通過した。
同決議案には、毎年1月23日を「プエブロ号の日」に指定する内容が含まれており、トランプ大統領とコロラド州知事、連邦上院議長代行、ペロシ下院議長に伝えられたという。
コロラド州議会がプエブロ号の送還を促す決議を採択したのは2016年2月に続き二回目。
プエブロ号は、米国コロラド州にあるプエブロ市の名前を冠した米海軍艦艇で、1968年1月23日、朝鮮の元山沖の領海内に侵入してスパイ活動を実行中、朝鮮海軍によって拿捕された。
米国は同年12月に領海侵犯を認めて謝罪する文書に署名し、朝鮮は拿捕時に死亡した一名の遺体と乗組員82名を送還したが、プエブロ号の船体自体は返還しなかった。
コロラド州議会は、「コロラドの住民は52年前にプエブロ号に起こった事件を知ってなければならない」「金正恩氏と北朝鮮政府がプエブロ号を米国民に返還することを繰り返し促す」とした。
決議は、プエブロ号が「国際法上の公海上での情報収集活動を行っていたところを北朝鮮に不正拿捕」され平壌で戦利品として晒されていると主張しており、朝鮮側がこのような要求を受け入れる事はあり得ない。
なお、プエブロ号は現在、平壌市の普通江に係留展示されている。
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