WHO平壌事務所長がVOA宛てに声明、朝鮮の医療を「コロナ19に脆弱」とした米国務省の見解を否定

VOAの「感染者がいる疑い」報道も否定

朝鮮に「新型コロナウィルス感染者が生じた」などとする、米国と韓日の保守的マスコミによるプロパガンダ報道が繰り返さている中で、エドウィン・セニザ・サルバドルWHO平壌事務所長は14日、「米国の声」に送った声明で保守的マスコミの報道を事実上否定した。

声明によれば、昨年12月30日から2月9日まで朝鮮に7218人が入国し、そのうち141人に高熱の症状があった。しかし、新型コロナウィルスの検査結果、全員、陰性であった。

またサルバドルWHO平壌事務所長は声明で、朝鮮には遺伝子増幅検査(PCR) を行う設備が備えられており、検査を担う力量も準備されていると指摘した。

米国務省は14日、朝鮮の医療体制は「脆弱」で新型コロナウィルスに対応できないかのようなコメントを発表していた。またVOAは13日、「FAO平壌事務所の副代表」なる人物を引用する形で「新型コロナウイルスの感染事例がないという北朝鮮側の主張に疑問を提起した」などと、報じていた。

しかし、サルバドルWHO平壌事務所長がVOAに送った声明は、国務省のコメントも、VOAの報道も根拠のないプロパガンダに過ぎないことを物語っている。特にVOAが引用した「FAO平壌事務所の副代表」のコメントは極めて抽象的に紹介されており、その事実いかんさえ疑わしい。

13日のVOAの報道を積極的に取り上げた一部の報道機関は、なぜかサルバドルWHO平壌事務所長の声明については積極的に報じようとしていない。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。