朝鮮労働党中央委員会の金與正第1副部長は22日、米国のトランプ大統領が金正恩国務委員長に親書を送ってきたことと関連して談話を発表した。
以下全文
我々は、金正恩国務委員長に寄せられた米合衆国のドナルド・トランプ大統領の親書を受け取った。
朝米両国関係の発展に大きな難関と挑戦が横たわっている現在のような時期に、米大統領がまたもや親書を送り我が委員長同志と素晴らしかった関係を引き続き維持しようと努力を傾けているのは良い判断であり、正しい行動であると見なし、当然、高く評価されるべきだと思う。
トランプ大統領は今回の親書で、この前に委員長同志の誕生日に際して送った自分の祝賀の挨拶が委員長同志に正確に伝わった報に接し嬉しかったと所感を述べて、委員長同志の家族と我が人民の安泰を願う温かい挨拶を伝えてきた。
トランプ大統領は親書で、朝米両国関係を促すための自分の構想を説明し、伝染病事態の深刻な脅威から自国民を保護するために尽力している国務委員長同志の努力に対する感動を披歴するとともに、ウイルス防疫部門で協力する意向も示した。
トランプ大統領は金正恩国務委員長との関係を大事にしており、最近、意思疎通をよく行えなくて自分の考えを知らせるのに困難があったということについて述べ、今後、国務委員長と緊密に連携していくことを願うという意思を伝えてきた。
我々は、トランプ大統領のこのような親書が、金正恩委員長同志との特別で強固な個人的親交をよく示す実例になると見なす。
金正恩委員長同志も、自分とトランプ大統領の特別な個人的親交関係について再び確言し、大統領の温かい親書に謝意を表した。
幸いにも、両首脳の個人的関係は相変らず両国の対立関係のようにそれほど遠くなく非常に立派である。
しかし、朝米関係とその発展は両首脳の個人的親交関係を見て迂闊に評価してはならず、それによって展望し期待するのはなおいけない。
もちろん、両国を代表する方々の親交であるため肯定的な作用をするであろうが、その個人的親交関係が両国関係の発展構図をどれほど変えて牽引するかは未知数であり、即断したり楽観したりするのもあまりよくないことである。
公正さとバランスが保たれず一方的で過欲的な考えをやめないなら、両国の関係は引き続き悪化一路へ突っ走ることになるであろう。
個人的な考えを言えば、両首脳の親書ではなく、両国に力学的に、また道徳的に平衡が維持され、公正さが保障されてこそ両国関係とそのための対話についても考えてみることができるであろう。
我々は相変わらず今この瞬間も、米国が情熱的に「提供」してくれる厳しい環境の中で自前で発展し、自らを守るために一生懸命働いている。
両国の関係が両首脳の関係ぐらいに良くなる日を願ってみるが、それが可能であるかは時間に任せて見守るべきであろう。
しかし我々は、その時間をむなしく失ったり浪費したりしないであろうし、その時間の間、二年前とはまた違って変わったように、引き続き自ら変わり自ら強くなるであろう。
終わりに、国務委員長同志に変わらない信義を送ってくれた米大統領に心からの謝意を表する。
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