朝鮮、水資源確保と水質保護活動における対外協力を強化

朝鮮で、重要な国家的課題である水資源の確保と水質保護のための積極的な措置を講じており、特に、都市経営部門で対外協力計画を正しく立て、上水道システムの補修、復旧と水質分野における能力強化をはじめエコエネルギーによる給水の実現に向けて注力している。

朝鮮中央通信によると、都市経営省のチェ・ウンスン局長は、駐朝UN児童基金(UNICEF)代表部、スイス外務省協力事務所、EU協力代表部などの国際機構、政府および非政府機関の協力活動が近年、自然エネルギーによる上水道システムの確立へと方向付けされていると語った。

チェ局長によると、2017年に調印された「2017年―2021年の国家協力文書」に沿って行われる上水道システムの建設および復旧、物質的・技術的土台の強化に向けた活動において一連の成果が収められ、咸鏡北道と平安南道、平安北道、江原道内の複数の郡の上水道を新たに建設し30近い市・郡の自流式上水道システムが正常運営されるようになり、飲料水問題の解決と生活環境の改善に寄与した。

また、関連単位と駐朝国際機構代表部が参加する水衛生経験討論会、水衛生分科会議などが数回にわたって行われ相互の連携と調整を強め、協力活動で収めた成果と経験、提起される難点、今後の活動方向について討論される一方、上水道の設計、地下水保護をはじめ複数のテーマの講習も行われ、都市経営部門の技術者の能力向上にも寄与したという。

都市経営省では、今年も国際機構との協力の下、安全な飲料水供給のための水質分野における能力強化と農村地域で衛生安全管理システムを確立するための活動、水源地区域内で水源を保護するための認識啓蒙活動など、いろいろな活動を展開する計画で、水衛生分科に関与している全ての国際機構の活動が、朝鮮の国家政策に即して生活向上に実質的に寄与するものになるよう調整を強化していく方針だ。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。