朝鮮国内の燃油価格が「経済制裁」が続く中でも安定を維持している。
現在、朝鮮に正式に精製油を供給している国は中国とロシアで、両国は2018年から毎月、朝鮮に対する精製油供給量をUN安保理に報告している。
2018年に両国が朝鮮に供給した精製油は48430t、2019年は52910tで、バレルに換算すると、それぞれ約38万2000バレルと約41万8000バレルで、UN安保理の対北朝鮮決議2397号により制限された年間限度50万バレル以内の量だ。
ちなみに、UN安保理のウェブサイトに8日に公開された今年1月のロシアの対朝鮮精製油供給量は2065t。
このような報告はUN安保理決議に従ったもので、2397号は朝鮮が年間輸入できる精製油の限度を50万バレルに制限し、関係各国が毎月報告するようにしている。
精製油50万バレルは、朝鮮が一年間に必要とする量の10分の1の水準と言われる。
需要より供給が絶対的に少ない場合は価格が急上昇するが、実際の朝鮮の油値の動向を見ると安定を維持している。
朝鮮内のガソリン1kg、約1.4リットル当たりの平均価格は、1kg当たり(1.4リットル)10283ウォンであり、UN安保理の対朝鮮決議2397号が採択された2017年12月以来、数ヶ月の間にガソリン価格が高騰して2万ウォンを超えたことを除けば、今までほとんど上昇しても平均値の30%引き上げ分の13000ウォン台を維持している。
朝鮮国内の油価格は、新型コロナウィアルス対策で国境を封鎖した後も1kg当たり13000ウォン台を維持している。
これに対し、米国やそれに付き従う一部の国は、朝鮮国内の油価格の安定理由が海上での「不法積み替え」によるものだと主張する。
UN安保理専門家パネルは、昨年UN安保理に提出した年次報告書を通じ、米国などが「推定」した「不法積み替え」の量を公開し2019年1月から4月までの4ヶ月間に朝鮮が不法海上積み替えを通じて年間限度の2倍に達する100万バレル以上の精製油を得たと主張、中国とロシアが朝鮮への石油密輸に関与していると主張している。
しかしこれらに明白な根拠や証拠はなく、「兵糧攻め」を受けている朝鮮が燃料苦で疲弊する様子を全く見せてないことに対する苛立ちから来る言いがかりと言える。
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