韓国の京畿道が、新型コロナウィルス拡散防止と南北関係の信頼回復のために8月に予定される米韓合同軍事演習を中止するよう統一部に提案した。
京畿道は7月31日、米韓合同軍事演習の中止に関する建議文を統一部に送ったと明かした。
リ・ジェガン京畿道平和副知事は、李仁栄統一部長官宛てに送った建議文で「コロナ19防疫は我が政府の第1国政課題であり京畿道の最優先順位の道政課題」だと強調、「韓米連合軍事訓練がコロナ19拡散の起爆剤になりうる」と指摘し合同軍事演習の取りやめを要求した。
副知事は建議文で、平沢市の新型コロナ確診者のうち71.9%が在韓米軍だと指摘、「米軍の対応を信頼するのは難しい現状で、韓米連合軍事訓練が進めばコロナ19が韓米両国の兵士はもちろん、在韓米軍が集中する京畿道地域社会に拡散する恐れが大きい」と述べた。
副知事は、UN安全保障理事会も新型コロナウィルスと関連して武力紛争停止を促す決議案を7月1日に採択しており、フランシスコ教皇もこの決議案の即時履行を全世界に要請したと指摘した。
副知事は「相手方に対する一切の敵対行為の停止は、南北首脳間の大切な約束 」であり「約束を守ってこそ不信が信頼に変わる」と強調、対北ビラ散布問題で激化した朝鮮半島の緊張が解消していない状況で、相手を刺激する韓米連合軍事訓練ではなく、信頼を育てる南北協力訓練が必要な時だと主張した。
コメントを残す