ロシア、米国のUN安保理利用を批判

ロシアのラブロフ外相が、米国がUN安全保障理事会を自分の有利になるように利用していることを批判した。

ラブロフ外相は第75回UN総会での演説で、各国による世界レベルの協力を求め、「一部の国が安保理権限を越え、他国への制裁行使や処罰に訴えている」と指摘した。

また、他国への内政干渉及び、法則に基づいた世界秩序への違反を非難すると共に、共通の解決策の模索に向けた共同での努力の必要性を強調した。

ラブロフ外相の発言は米国の横暴を念頭に置いたもの。

ラブロフ外相は21日サウジアラビアのアルアラビーヤテレビとのインタビューで、イランに対するUN制裁を再開しようとする米国の無駄な努力について言及、「米国は、イランに対するUN制裁の再開はあり得ないことが分かっていない」「米国以外の誰もが、イランへ再制裁を課すことがないのを知っている」と述べた。

また、米国は核合意から離脱しておりもはや核合意の締約国ではないと強調、「安全保障理事会にはイランに対する武器制限は存在しない」とも指摘した。

UN安保理のほとんどのメンバーが反対しているにもかかわらず、米国は武器制裁を含む対イランUN制裁の全てが復活されたと主張、ポンペオ米国務長官が19日、武器制裁を含むイランに対するすべてのUN制裁が復活したとし20日に声明を出すなどしている。

ロシアと中国、欧州トロイカ(英、独、仏)は最近の共同声明の中で、核合意における米国の一方的離脱と協力停止に言及、「米国は、安全保障理事会決議2231に基づくイランに対するUN制裁の復活手続きを開始することはできない」と強調し、安保理は米国が提出した対イラン武器制裁延長決議案を否決した。

一方、グテーレス事務総長は安保理へ宛てた書簡の中で、「反イラン制裁を復活させようとする米国の企てに対し、いかなる行動も取ることはできない」と述べた。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。