金国務委員長、自然災害復旧建設現場を指導

朝鮮の金正恩国務委員長が、台風被害に遭った咸鏡南道の被害復旧現場を相次いで現地指導した。

金国務委員長は、朝咸鏡南道の剣徳地区や新浦市、洪原郡をはじめとする東海地区の自然災害復旧建設地を視察した。

剣徳地区の視察過程で金国務委員長は、半世紀以上も前に建てられた住宅が山の斜面に位置している状況を目の当たりにして心を痛め、自然災害で古びた家が崩れると後始末をするように新しい住宅を建設しているが、地方の建設をこのようにしてはならないと指摘し地方の建設目標を計画的に立てることを強調、自身が直接責任をもって受け持ち、朝鮮屈指の大規模鉱物生産拠点である剣徳地区を三池淵市に次ぐ国家的モデル山間都市、鉱山都市に変える構想を示した。

金委員長は、現在行っている災害復旧建設は第1段階と定め、「80日間戦闘」期間に総力をあげて質的に完工し、第2段階として、第8回党大会で提示する5カ年計画期間に剣徳鉱業連合企業所、大興青年英雄鉱山、龍陽鉱山に、毎年5000世帯、計2万5000世帯の住宅を新たに建設する決心を披歴した。

金委員長は、剣徳地区に平屋、低層、多層、高層の住宅を調和が取れるように配置し、検徳地区を完全に一新させて地方建設でもう一つのモデルを創造し革命が起きるようにして、検徳地区が今後、いかなる大雨や台風にも微動だにしないように河川の浚渫と石張りをよくし、治山治水を重視すべきであると強調した。

一方、金委員長は、実際に来てみると検徳地区の被害が予想外に大きかったと述べ、酷い被害の痕跡を消して復旧建設を勢いよく進める人民軍の軍人らを高く評価した。

報道によると、朝鮮労働党中央軍事委員会の第7期第6回拡大会議を招集し、剣徳地区の復旧作業に人民軍部隊を動員する命令を下してからわずか1カ月の間に剣徳地区に新たに建設する住宅2300余世帯の総工事量の60%を突破し、2300余世帯の建設工事は今月末には終える予定。

また、咸鏡南北道の災害復旧を支援することに対する金委員長の呼びかけに応じて馳せ参じた第1首都党員師団は、寸断された道路を復旧し、9月12日から29日までに洪原郡の雲浦労働者区、景浦労働者区と利原郡学士抬里に147世帯の文化住宅を新設したという。

スポンサードリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。