「偽りの『UN軍司令部』の不当干渉を拒否する」 韓国民間運動が「UN軍司令部」の解体を要求

韓国の民間運動「偽UN軍司令部解体のための国際キャンペーン」は16日、京畿道行行政当局が開城工業団地の再開を促進するために都羅山展望台内に平和副知事執務室を設置しようとし「UN軍司令部」に反対されたことと関連して「越権行為」だと糾弾した。

キャンペーンは糾弾声明で、「我々は、UNを僭称している『UN軍司令部』が、いかなる理由であろうと南北間の交流協力事業を遮断する権限が皆無であることを明確にする」とし「米国は過去70年間、『UN軍司令部』という偽の名前で我々国民と世界を愚弄して、朝鮮半島分断固定化のためにこの機構を利用した不法、越権行為をすぐに停止し、これを解体しなければならない」と主張した。

彼らは「根本のない偽りの『UN軍司令部』が存在しない権限を行使したことも腹立たしく、主権国家の国防部がこれに屈服したのも屈辱的」「『UN軍司令部』が南北間の合意の履行を妨げて南北関係の発展を妨げてきたのが昨日今日のことではないが、このような異常な事態をこれ以上容認してはならない」と強調、「我々は、『UN軍司令部』がUNの名を盗用して国際機関を装ってきた米国の軍事機構であることを何度も強調してきた」と指摘した。

一方、彼らは韓国政府に対し「『偽りのUN軍司令部』に対する過去の慣行を清算し主権を回復するために、今から南北の平和交流と発展のための措置を米国の事前許可なしに、米国が反対しても思い切って執行すること促す」と強調した。

これに先立ち、京畿道のリ・ジェガン平和副知事は10日、京畿道坡州統一大橋の前でオンライン記者会見を開き、「都羅山展望台内執務室設置は、開城工業団地再開宣言推進など、梗塞した南北関係に新たな道を開くための京畿道の正当な行政行為」とし「非軍事的な京畿道の行政に対する『UN軍司令部』の不当な干渉を拒否する」と宣言している。

キャンペーンは「平和繁栄に向けた京畿道の献身的な努力に敬意を表し、リ・ジェガン平和副知事に強い支持と連帯の意を送る」と付け加えた。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。