2.社会主義建設の画期的前進のために
社会主義建設で絶え間ない新たな勝利を勝ち取るための正確な闘争方向と任務を明白に確定し、そのための実際の対策を講じるのは、第8回党大会が掲げた重要な課題である。
金委員長は報告の第二の体系で、総括期間、経済・文化建設と国防建設、国家社会管理、勤労者団体の活動状況について欠陥と教訓を主にして分析、総括しながら、今後、新たな前進と発展のための重要な課題を提起した。
金委員長はまず、国家経済発展5カ年戦略の遂行状況と新たな展望計画に対する厳正かつ詳細な分析を行った。
報告では、厳しい対内外情勢が持続し、予想できなかった挑戦が重なるにつれて経済活動を革命的に改善できなかったことから、国家経済の成長目標が甚しく達成できず、人民の生活向上において明確な進展が遂げられなかった結果が深刻に総括され、各部門に山積している不振状態とその原因について指摘された。
国家経済発展5カ年戦略の遂行に影響を及ぼした主観的・客観的要因を分析しながら、まず、客観的要因としてアメリカと敵対勢力が強行した最悪の野蛮な制裁・封鎖策動の結果を挙げた。
その他、毎年被ったひどい自然災害と昨年に発生した世界的な保健危機の長期化も、経済活動に深刻な障害になったと分析した。
そのため、国家経済発展5カ年戦略において主要経済部門をもり立てるために予定していた国家の投資と保障活動がまともに実行されなかったと報告は言及した。
報告は、客観的条件にかこつければ何事もできず、主体の作用と役割が不要になり、不利な外的要因がなくならない限り、革命闘争と建設事業を推し進めることができないという結論に達することになると深刻に指摘し、総括期間、国家経済発展5カ年戦略の遂行が未達成となった原因に関する党中央委員会的な分析と評価を下した。
党中央委員会は、国家経済発展5カ年戦略が科学的な見積もりと根拠に基づいて明確に作成されず、科学技術が実際に国の経済活動を牽引する役割を果たせなかったし、不合理な経済活動体系と秩序を整備、補強するための活動がまともに推進されなかった実態を分析した。
報告では、今まで蔓延してきた誤った思想観点と無責任な活動態度、無能力をそのままにしては、そして今のような旧態依然とした活動方式をもっては、いつになっても国の経済をもり立てられないという総体的な教訓が言及された。
党と国家の活動全般を、新しい革新、大胆な創造、絶え間ない前進を志向し、奨励する方向へ確固と転換し、われわれの前進を拘束する古い活動体系と不合理かつ非効率的な活動方式、障害物を断固と取り除くための措置を講じるべきだと強調し、報告はこうすることによってのみ、今後達成すべき国家経済の展望目標をはじめとする社会主義建設のためのわれわれの闘いが人民に実際の福利をもたらす偉大な革命活動にすることができると言明した。
報告は、今後の5年間の経済分野における闘争戦略を明示した。
現段階において、わが党の経済戦略は整備戦略、補強戦略であり、経済活動体系と部門間の有機的連携を復旧、整備し、自立的土台を固めるための活動を推し進めて、われわれの経済をいかなる外部の影響にも左右されることなく、円滑に運営される正常の軌道に乗せることを目的としていると強調した。
国家経済発展5カ年計画の総体的方向は、経済発展のキーポイントに力を集中して人民経済の全般を活性化し、人民の生活を向上させうる強固な土台を築くことである。
新たな5カ年計画の中心的課題は、金属工業と化学工業をキーポイントとしてとらえ投資を集中して、人民経済の各部門で生産を正常化し、農業部門の物質的・技術的土台を強固にし、軽工業部門に原料、資材を円滑に保障して一般消費財の生産を増やすことに設定された。
報告は、国家経済の現況と潜在力に基づいて、持続的な経済上昇と人民の生活の明確な改善、向上へ進むことを目標として作成された新たな5カ年計画を上程した。
新たな5カ年計画は、主要に内閣が国の経済司令部として経済活動に対する内閣責任制、内閣中心制を円滑に果たし、国家経済の主要命脈と全一性を強化するための活動を強く推し進め、経済管理を画期的に改善し、科学技術の力で生産正常化と改造・近代化、原料・資材の国産化を積極的に推進し、対外経済活動を自立経済の土台と潜在力を補完、補強する方向へ志向させることを前提としている。
新たな5カ年計画は、現実的可能性を考慮して国家経済の自立的構造を完備し、輸入依存度を下げ、人民の生活を安定させるための要求を反映した。
新たな国家経済発展5カ年計画の基本種子、テーマは、依然として自力更生、自給自足である。
朝鮮革命発展の要求、社会主義建設の緊迫した要求から新たな展望計画期間の自力更生は、国家的な自力更生、計画的な自力更生、科学的な自力更生に発展すべきである。
金委員長は報告で、主要経済部門別の現況と整備・発展に関する問題について具体的に言及した。
報告では、人民経済の基本命脈を成し、全般的経済発展と人民の生活向上のために優先的にもり立てるべき基幹工業部門の実態と整備・発展方向が上程された。
金属工業部門で、チュチェ鉄の生産システムを技術的に完成し、能力を拡張し、鉄鋼材の生産を画期的に増やすことについて強調された。
新たな5カ年計画に反映された鉄鋼材生産目標を達成するために、主要製鉄・製鋼所で現存の生産工程を先進技術で改造し、省エネ型の新しい製鉄炉を建設して生産能力を拡張し、鉄鉱石の生産を活性化し、北部地区の褐炭を銑鉄生産に利用するための科学技術上の問題を解決することについて指摘された。
報告では、自立経済の建設と人民の生活向上の命脈とも言える国の中核工業である化学工業の発展方向が言及された。
新たな5カ年計画期間に化学工業部門の中心課題は、自己の技術陣を強化する活動を先行させるとともに、国の化学工業の構造を改善するための活動を進め、経済建設と人民の生活向上に必要な化学製品の生産を一段と増やすことである。
化学工業部門では、主体的な化学工業を創設するための闘いの全過程が先端技術の命脈をとらえるための過程になるようにし、国の化学工業の構造をわれわれの原料に頼る主体的工業に変える活動を力強く推し進めなければならない。
報告では、自立経済の基本原動力である電力生産を増やすことを、経済建設を推進し、人民の生活を向上させるための先決条件として提起した。
新たな5カ年計画期間の電力工業部門の基本課題は、当面の電力需要を満たすための増産運動を展開する一方、生産土台を全般的に整備、補強し、将来を見通して拡大して国家経済の安定的発展と人民の物質・文化生活を確実に保証することである。
報告では、展望的な需要、今後の主観的・客観的変化にも対処できる中・長期的な戦略を持って潮力発電所の建設に国家的な力を集中し、核動力工業の創設に本格的に進入するための計画が言及された。
報告は、自立経済の発展の前哨基地である石炭工業を発展させるための重要な問題について強調した。
国家的に石炭工業部門に設備と資材、労働力と資金を集中的に保障する活動を大胆に展開し強力に推し進める問題、石炭工業部門で探査と掘進を先行させて採炭場をより多く確保する問題、有煙炭工業の発展に力を入れる問題、炭坑夫の労働条件と生活条件を改善するための活動を石炭増産の先決課題としてとらえる問題、石炭を効果的に利用するための対策を講じる問題が上程された。
報告では、機械工業を全般的経済部門を主導し牽引すべき重要な工業部門と規定し、国の機械工業の現況と原因が究明され、ついで当面の発展方向が提起された。
新たな5カ年計画期間の機械工業部門の基本課題は、国の機械工業を基礎が強固な工業にし、開発創造型の工業へ方向転換することである。
機械工業部門では工作機械、運輸機械、建設機械、電気機械、採取機械、流体機械をはじめとする近代的かつ能率的な機械製品を積極的に開発、生産しなければならない。
報告では、国家経済の正常な発展のために採掘工業を重視し、もり立てることについて強調された。
採取工業部門の基本課題は、新たな5カ年計画期間に生産的土台を補強、拡大し、非鉄金属と非金属鉱物に対する人民経済の需要を基本的に満たすことである。
そのために、地質探査部門の力量を強化し、国の地下資源を統一的かつ効果的に開発、利用するための活動を現実性があるように推し進め、採掘工業部門の鉱山、製錬所、工場の生産能力を拡張しなければならない。
報告では、林業部門で原木の生産と山林造成のバランスを取りながら自らの物質的・技術的土台を強化し、人民経済の原木の需要を円滑に満たすことについて強調された。
活動報告に上程された基幹工業の部門別の発展方向は、自立経済の潜在力と威力を一層強化して全般的経済建設を力強く牽引するための科学的かつ革新的な活路を明示し、いかなる条件と環境の中でも経済の持続的な発展を促進できる確固たる政策的保証をもたらしたことになる。
報告では、交通運輸部門の実態と明確な改善のための課題が言及された。
新たな5カ年計画期間の鉄道運輸部門の基本目標は、鉄道の近代化を積極的に推し進め、輸送活動を革命的に改善して鉄道輸送の需要を円滑に満たすことである。
鉄道運輸部門では鉄道の安全性を保障し、重量化し、標準鉄道区間を増やし、ひいては全ての鉄道を改造するための活動を計画的に、頑強に推し進めなければならない。
これとともに、平壌地下鉄の技術改造と平壌地下鉄駅の近代化工事を推進し、地下鉄の管理・運営水準を一段と高めなければならない。
陸・海運部門で造船技術の世界的な発展趨勢に合う大型貨物船を引き続き建造し、自動車統合運輸管理システムを構築し、輸送指揮の情報化を実現し、輸送のネックを解消するための課題が提起された。
新型の地下鉄電車とトロリーバス、路面電車、旅客バスをはじめ大衆交通手段をより多く生産して、人民の便宜を図らなければならない。
報告では、総括期間、建設部門で収められた飛躍的な発展と成果が評価され、一連の偏向が指摘され、新たな課題と目標が提起された。
新たな5カ年計画期間の建設部門の基本課題は、住宅建設をはじめとする基本建設を大々的に行って人民により文化的な生活条件を提供し、国の面貌を一新することである。
建設部門では、国の経済土台を強化するための産業建設と人民の物質的・文化的需要を満たすための建設の両部門を同時に力強く推し進めなければならない。
建設部門では、平壌市の5万世帯の住宅建設に力を集中して、今年から毎年1万世帯の住宅を建設するための年次別計画を立て、その実行のための建設の企画と指導を綿密に行って、首都市民の住宅問題を基本的に解決しなければならない。
屈指の非鉄金属鉱物生産基地であり、労働者階級の大集団が住んでいる検徳地区に2万5000世帯の住宅を建設して、世界にまたとない鉱山都市をうち建てなければならない。
専門建設単位を強力に整え、建設機械工場で必要な建設装備と機具・工具を積極的に開発、生産しなければならない。
報告は、建設が前例のないスピードで進められている現実の要求に即して、建材工業を一層発展させる課題を提起した。
新たな5カ年計画期間に建材工業部門が遂行すべき基本課題は、800万トンのセメント生産目標を達成し、仕上げ建材の自給自足を実現することである。
現存のセメント工場を近代的に改造するとともに、原料条件、動力条件、輸送条件が有利な地区に能力が大きく先進技術が導入されたセメント工場を新しく建設して、国のセメント生産能力を一層拡大しなければならない。
建築物の面貌を決める仕上げ建材を国内生産で充足させるための闘いを繰り広げるとともに、国内の原料による塗料や外装塗料の生産基地をより充実させてその質を高め、屋根ぶき材の生産技術も発展させなければならない。
世界的な建築発展趨勢に合わせて零炭素建築、零エネルギー建築を多く建設できるように必要な建材生産の準備を先を見通して着実に進め、各道で地元の原料に依拠する実利あるさまざまな建材の生産基地を整えて多様な建材を量産しなければならない。
報告は、逓信部門が時代の要請に積極的に応じて、絶えざる飛躍と革新を起こすための課題を提示した。
逓信部門では、通信インフラの技術更新を推進し、移動通信技術を発展させて次世代通信へ速く移行しなければならない。
有線放送とテレビ放送システムを整備し、その技術水準をより高い段階に引き上げ、都市から山奥に至るまでどこでも人民がより立派な文化的生活を享受できるように十分な条件を提供しなければならない。
報告は、国営商業を発展させ、給養・便益サービスの社会主義的性格を生かすことを現在のきわめて緊切な問題として上程し、われわれの商業を人民の生活を保障し、物質的福利を増進させる名実相伴う人民サービス活動に復元するための課題を提起した。
現在、われわれの商業が必ず解決すべき重要な課題は、商業サービス活動の全般にわたって国家の主導的役割、調整統制力を回復し、人民に奉仕する社会主義商業の本態を生かすことである。
商業サービス単位では、正しい経営戦略を持ち、商業サービス活動において人民性、文化性、現代性、多様性を具現して、われわれの方式の新しい社会主義サービス文化を創造しなければならない。
報告は、国土管理と生態環境保護活動を、人民の生命と健康を守り、祖国の山河を一層美しくするための重大事、国の将来にかかわる戦略的な活動として提起した。
新たな5カ年計画の期間に国土部門に提示された課題は、国土建設と生態環境保護において決定的な前進をもたらして、全国を社会主義の理想郷、労働党時代の錦繍江山に一層立派に変貌させる活動を粘り強く推し進めることである。
山林をはじめ生態環境の全般的な実態を調査、掌握し、季節別、年度別の変化状態に対する分析結果に従って正確かつ機敏に対応する問題、国土環境保護に関連する法規範と細則を正しく制定して厳格に施行する問題、治山治水事業に力を入れて自然災害を未然に防ぐ問題、道路の建設と管理に引き続き大きな力を入れる問題、国家的に東・西海岸の建設を大がかりに推し進めて人民の生命安全と国土を保護し、国の海岸沿線を海洋国の面貌にふさわしく一新する問題が指摘された。
報告では、一から十まで人民の生活と直結している都市経営部門の活動の重要性が強調され、必要な課題が上程された。
都市経営部門では住宅補修対策を強く立て、飲料水の生産能力を拡張してその質を改善し、新しい汚水浄化場を増設して環境汚染をなくすべきである。
園林設計水準を一段と高め、公園と遊園地を美しく整備し、良種の樹木と草花、地被植物をバランスよく配置して都市の面貌を一新しなければならない。
報告では、対外経済活動の実態と国の主観的・客観的条件と環境を綿密に分析した上で、対外経済部門で科学的な戦略を立て、対外経済活動を目的指向性をもって発展させるという方向的問題が提起された。
報告は、観光部門の活性化を、人民により文化的な生活を享受させ、日ごとに変貌するわが国の姿を世界に広く宣揚するための重要な事業として提起した。
観光の対象をより立派に整えてそれに対する紹介・宣伝方法を改善し、観光コースと案内も多様に行うべきである。
金剛山地区を朝鮮式の近代的な文化観光地に変えなければならない。
高城港の埠頭にある海金剛ホテルをはじめとする施設を全部取り払い、金剛山の美しい自然景観によくマッチしながらも朝鮮人民の情緒と美感に合う典型的な朝鮮式建築形式の建物を建設するという課題が提示された。
金剛山観光地区総開発計画に従って、高城港海岸観光地区と毘盧峰登山観光地区、海金剛海岸公園地区とスポーツ文化地区を特色があるように整備する事業を新たな5カ年計画の期間に年次別、段階別に行わなければならない。
報告では、経済管理を改善するための課題が重要な問題として言及された。
われわれの国家経済は自立経済、計画経済であり、人民に奉仕する経済である。
国家経済の自立性と計画性、人民性を強化するには、国家の経済組織者としての機能を高め、経済活動の結果が人民の福祉増進に振り向けられるようにする原則に立って生産物に対する統一的な管理を実現すべきである。
社会主義経済管理改善の根本要求、根本方向は、社会の主人である人民大衆を中心に据えて人民の要求と利益を優先視することである。
また、コストの低下と質の向上を経済管理改善の基本としてとらえていくことについて強調した。
国家経済指導機関は、社会主義経済管理改善の根本要求、根本方向に立脚して経済を整備し、補強するための活動を実質的に行うべきである。
報告では、経済活動に対する国家の統一的指導を実現するための綱紀を確立し、国家的な一元化統計システムを強化し、国家経済の命脈をもり立てるための活動を正しく展開し、工場、企業の経営活動条件を改善することについて指摘された。
全人民経済的範囲で経済的効率を高められるように生産力を合理的に再配置し、経済部門の弱点を探し出して、経済の均衡的発展に切実な部門を補強すべきである。
計画化活動を改善し、財政と金融、価格など経済的テコを正しく利用して経済を合理的に管理しなければならない。
報告で明示された主要経済部門別の現況と整備、発展に関する科学的な分析と明確な方針は、自立経済の物質的・技術的土台を強固にし、外的環境の変化にかかわりなく経済建設を計画的に、安定的に推し進めていけるようにする威力ある実践的武器となる。
金委員長は報告で、新たな5カ年計画の期間に人民の食衣住問題の解決で必ず突破口を開き、人民が肌で感じられる実際の変化と革新を起こすというわが党の確固たる決心を明示した。
報告では、農業生産を成長させて人民の食糧問題、食の問題を決定的に解決するための積極的な対策が提起された。
農業部門に提起された5カ年計画の中心目標は、党がすでに提示した穀物生産目標を無条件に達成し、農業の持続的発展のための物質的・技術的土台を築くことである。
農業生産を増やすためには、種子革命、科学的農業、低収穫地での増産、新しい土地開墾と干拓地の開墾に力を入れて農産と畜産、果樹栽培を発展させ、農業の水利化、機械化を重要な戦略的課題としてとらえていかなければならない。
報告では、いかなる不利な気象気候条件の下でも農業生産を安全に成長させるための科学技術的対策と物質的・技術的土台を整え、農業勤労者の生産的熱意を高め、農村に対する国家の支援を強化するという政策的問題が強調された。
農業部門に提示された重要目標は、食糧の自給自足を実現し、社会主義建設を促進するためにどんな代価を払ってでも達成すべき国家の重大事である。
報告では、人民に裕福かつ文化的な生活を提供する上で絶対的な役割を果たす軽工業の重要性と発展方向について言及された。
軽工業部門で原材料の国産化、リサイクリングを生命線、主たる方向としてとらえて近代化に拍車をかけ、弱い部分と工程は補強し、欠けている部分と工程は補いながら絶えず肉付けをすべきだという課題が提示された。
また、先質後量の原則に立って製品の質を高め、新製品の開発に力を入れる問題も強調された。
報告は、水産部門を人民の食生活と直結した3大部門の一つと規定した。
水産部門では、漁船と漁具を近代化し、漁獲を科学化し、水産事業所と船舶修理基地をしっかり整えなければならない。
国の水産資源を保護、増殖する活動を計画的に、実質的に行い、養魚と養殖を大々的に行って水産物の生産を系統的に増やさなければならない。
報告では、市・郡の自立的かつ多角的な発展のための重要な政策的問題が提示された。
市・郡を拠点にして革命陣地を固め、農業と地方経済の発展、人民の生活向上を推し進めるのは、わが党が社会主義建設において一貫して堅持している戦略的方針である。
市・郡は、わが党の政策の末端執行単位であり、農業と地方経済を指導する地域的拠点であり、国の全般的発展を支える強力なとりでである。
報告で提示された市・郡強化の総体的目標は、全ての市・郡を文明・富強の社会主義国家の戦略的拠点、固有の特色を持つ発達した地域につくることである。
市・郡では、それぞれの地域的特性に合致する発展戦略と展望目標を現実的に立て、目的意識的に、計画的に、年次別に頑強に実行すべきである。
「新たな勝利に向かって!」というスローガンを高く掲げ、社会主義農村建設に力を入れて、農村特有の文化発展、朝鮮式の新しい発展を遂げなければならない。
農村建設の展望目標は、農村で3大革命を推し進め、社会主義農村テーゼを貫徹して労働者と農民の差、工業と農業の差、都市と農村の差をなくすことであり、当面の課題は農業勤労者を革命化、労働者階級化するための活動を先行させ、農村に対する国家の支援を強化し、農村を地域的特性が生かされるようにバランスよく建設することである。
報告は、農村の中核陣地を強化することに党的・国家的注目を払うことについて強調した。
地方経済を当該地域の特性に即して、当該地域の原料と資材を利用して発展させることを一貫した政策的要求として提起した。
これとともに、市・郡所在地の面貌を一新する活動を推し進め、都市経営活動と治山治水、環境保護の改善に大きな力を入れるべきであると指摘した。
報告では、市・郡党委員会、人民委員会が当該地域の発展を導いていく強力な牽引機となり、市・郡の主婦、当該地域内の人民の生活に責任を持つ戸主になるべきだという課題が提起された。
金正恩委員長は、国家存立の礎石であり、国と人民の尊厳と安全、平和守護の確固たる保証である国家防衛力を持続的に強化するという革命的立場を厳かに言明した。
報告は、朝鮮半島と世界の平和と安全を保障しようとする一念から、地域の緊張激化を防ぐためにわが党と共和国政府は善意の努力と最大の忍耐力を発揮したが、アメリカの対朝鮮敵視政策は弱まったのではなく、むしろより甚だしくなっていることについて分析した。
わが国家を狙った敵の先端兵器が増えているのを目の前で見ながらも、自分の力を絶えず培わず、平穏無事に過ごすことより愚かで危険極まりないことはない。
現実は、国家防衛力を瞬時も停滞させることなく強化してこそ、アメリカの軍事的脅威を抑止して朝鮮半島の平和と繁栄をもたらすことができるということを示している。
報告は、強力な国家防衛力は決して外交を排除するのではなく、正しい方向へ進ませ、その成果を保証する威力ある手段になると強調し、当面の情勢の中の現実は軍事力強化では満足というものはあり得ないことを今一度実証していると分析した。
地球上に帝国主義が存在し、わが国家に対する敵対勢力の侵略戦争の危険が続く限り、わが革命武力の歴史的使命は絶対に変わらず、われわれの国家防衛力は新たな発展の軌道に沿って絶えず強化されなければならない。
報告は、人民軍が全軍金日成・金正日主義化を軍建設の総体的任務としてとらえ、朝鮮労働党化した革命的な党軍、先端化した近代的な軍隊、わが国家と人民の頼もしい守護者に鍛え上げるための重要な課題を提示した。
報告では、国防工業を飛躍的に強化、発展させるための中核的な構想と重要な戦略的課題が言及された。
核技術を一層高度化する一方、核兵器の小型・軽量化、戦術兵器化をさらに発展させて、現代戦で作戦任務の目的と打撃対象に応じてさまざまな手段に適用できる戦術核兵器を開発し、超大型核弾頭の生産も持続的に進めることによって、核脅威がやむなく伴われる朝鮮半島地域での各種の軍事的脅威を、主動性を維持しながら徹底的に抑止し、統制、管理できるようにすべきである。
これとともに、1万5000キロ射程圏内の任意の戦略的対象を正確に打撃、掃滅できる命中率をさらに向上させて、核先制および報復打撃能力を高度化するという目標が提示された。
近いうちに極超音速滑空飛行戦闘部を開発、導入する課題、水中および地上固体エンジン大陸間弾道ロケットの開発を計画通りに推し進め、核長距離打撃能力を向上させる上で重要な意義を持つ原子力潜水艦と水中発射型核戦略兵器を保有する課題が上程された。
そして、近いうちに軍事偵察衛星を運用して偵察情報収集能力を確保し、500キロ前方縦深まで精密偵察できる無人偵察機をはじめとする偵察手段を開発するための最重要研究活動を本格的に推し進めることについても言及された。
報告は、国防科学技術を高度に発展させ、先端兵器と戦闘技術機材をより多く研究、開発して人民軍を在来式構造から先端化、精鋭化した軍隊に飛躍的に発展させることを、今日、国防科学部門に提起される基本課題と規定した。
武装装備の知能化、精密化、無人化、高性能化、軽量化の実現を軍需産業の中核的な目標に定め、研究・開発活動をこれに志向させなければならない。
報告では、国家防衛力をうち固める上で、決しておろそかにしてはならない重大な事業である全人民抗戦準備を完成することに関する深みのある課題が言及された。
報告で提起された国家防衛力を強化するための重要課題は、アメリカと敵対勢力の無分別な軍備増強によって国際的な力のバランスが破壊されている実情で、この地で戦争の瀬戸際と緩和、対話と緊張の悪循環を永遠に解消し、敵対勢力の威嚇と恐喝という言葉自体が終息する時まで、国の軍事的力を持続的に強化していくという鉄の信念と意志の表明となる。
金委員長は報告で、科学技術の発展を促して自力富強、自力繁栄の活路を確実に切り開く課題を提起した。
報告は、科学技術の発展を社会主義建設における中核的な課題、最善の方略と規定し、科学技術重視路線を貫徹する過程に現れた偏向が全面的に分析され、新たな5カ年計画の期間に達成すべき各部門の科学技術発展目標とその実行方途について言及した。
新たな国家経済発展5カ年計画の遂行で提起される緊要な科学技術上の問題を積極的に解決し、中核的かつ先進的な先端技術の開発を促進すべきである。
科学技術を発展させるための党的・国家的・行政的指導と管理体系を確立し、科学研究成果を互いに共有し、全人民科学技術人材化を実現するための活動を粘り強く推し進めなければならない。
金委員長は報告で、総括期間、社会主義文化建設で収められた成果と経験、欠陥と教訓について指摘した。
社会主義文化の新たな開花期を開いて、人民を新世紀の朝鮮式文明へ導こうとするのは、わが党の遠大な目標であり、理想である。
報告では、社会の全ての構成員を力強い存在に育て、前進する革命に活力を与え、社会主義建設を成功裏に推し進める上で重要な役割を担っている教育、保健医療、文学・芸術、出版・報道、スポーツ部門の総括期間の活動状況が分析、評価された。
教育を、われわれの未来を安心して委ねられる教育にするという教育の総体的目標が今一度懇ろに言及され、新世紀の教育革命を力強く促してわが祖国を教育の強国、人材の強国にするための教育発展目標と具体的な課題が上程された。
中等および高等教育部門では、現代教育の発展趨勢と教育学的要求に即して教育の内容と方法、授業管理制度を絶え間なく更新し、教育革命の担当者である教員の能力と水準を向上させるための活動を方法論をもって行うべきである。
国家的に教育部門に対する投資と支援を強化して、学校の建設をはじめ教育の条件と環境を一新するための活動を力強く展開すべきである。
報告では、社会主義保健医療を最も優れた先進的な人民保健医療に発展させて、人民によりよい医療上の恩恵を提供するための具体的な計画が言及された。
保健医療部門では、治療・予防機関と製薬および医療機器工場を改造する活動を着実に推し進め、保健医療従事者の陣容を固め、いかなる世界的な保健危機にも対処できる防疫基盤を強固に築かなければならない。
報告はまた、総括期間の文学・芸術部門の活動を深刻に分析し、文学・芸術の各部門で一大革命を起こしてチュチェ文学・芸術の新しい開花期を開くための課題を提起した。
文芸部門の創作指導活動家と創作家、芸能人は、高い眼識と進取的な活動気風を発揮して、主体性と民族性、現代性が具現された優れた作品を創作し、特色ある公演活動を活発に展開し、後進の育成を、正しい体系と発展戦略、明確な発展目標を掲げて目的指向的に将来を見通して行わなければならない。
出版・報道部門では、社会主義建設の新たな激変期、高揚期の要求に即して、新たな新聞革命、報道革命、放送革命、出版革命の炎を強く燃え上がらせて、党大会が打ち出した思想と路線、政策の真髄を全人民に深く認識させ、党大会の決定貫徹へと総決起、総発動させるための報道戦、言論戦を力強く展開し、スポーツ部門では、尊厳あるわが国家の権威と地位にふさわしく果敢に奮発して、わが国のスポーツ先進国入りを果たすべきだという課題が提起された。
社会主義文化建設の革新的な方向は、総括期間の成果と経験、欠陥と教訓を前進と飛躍の足場にし、社会主義文化の各分野で一大革命を起こして、新しい朝鮮式文明を創造しようとする雄大な構想の反映である。
報告では、非社会主義・反社会主義的傾向を一掃し、全国に社会主義的生活様式を確立するための活動を全党的・全国家的・全社会的な活動として展開して、人々の精神道徳生活領域に革命的な転換をもたらすことが重要な問題として言及された。
全人民が社会主義に対する信念、自分のものに対する愛着と信頼をもって朝鮮式の高尚かつ文化的な新しい生活を創造し発展させ、社会主義的生活様式に反する傾向との大衆的闘争を強力に展開しなければならない。
金委員長は報告で、わが共和国の地位が急速に高まり、革命が新たな段階に入っている現実にふさわしく、国家社会制度を一層強固にし、発展させるための課題を示した。
報告は、朝鮮式社会主義制度の本質的特性に即して国家の人民的性格を強化し、統一的・科学的・戦略的管理を実現し、社会主義法治国家建設の要求に即して全社会に革命的順法気風を確立し、司法・検察、社会安全、保衛機関が社会主義制度の頼もしい防衛者として体制防衛、政策防衛、人民防衛の聖なる使命と責任を果たすことについて強調した。
金正恩委員長は報告で、党の紐帯であり、外郭団体である勤労者団体組織を強力な政治組織、社会主義建設の威力ある力量に強化するための重要な課題を提起した。
報告では、勤労者団体組織が思想教育団体としての本分にふさわしく同盟の内部活動を基本としてとらえて、全同盟を党の革命思想でしっかり武装させ、特に青年同盟を党の交代者、後続部隊にしっかり準備させることについて強調された。
社会主義建設の画期的前進の進路を明示した金正恩委員長の報告は、当面の形勢の下で経済と国防、科学技術と文化建設をはじめ国家活動の全般において朝鮮式社会主義の優越性と威力をあまねく発揚させて、次の段階の新たな勝利へと力強く鼓舞、激励する戦闘的旗印となる。
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