「朝鮮に飢餓はない」 駐朝ロシア大使が言及

ロシアのマツェゴラ朝鮮駐在大使が14日、朝鮮とロシア間、朝鮮と中国間の貨物輸送が近い将来に再開されるとの見通しを示した。

タス通信によるとマチェゴラ大使は、金正恩国務委員長が今年から5年間、平壌に毎年住宅1万世帯を建設するよう指示した事と関連して朝鮮側がエレベーターをはじめとする多くの機器や資材を外部委託する可能性があると指摘した。

大使は、乗客輸送再開は時期尚早だと指摘、 「朝鮮外務省の同僚が言ったように、コロナウイルスの状況が世界的に解決されてこそ再開される」「旅客の入国のため、朝鮮が国境を開放する可能性はまだ見えない」と語った。

大使はまた、コロナパンデミックと「制裁」などにより朝鮮で「苦難の行軍」が再開される可能性については「(そんな状況からは)ほど遠いし、来ないことを願う」と一蹴し、「現在の状況は非常に難しいが、(1990年代後半)当時に起きた国家的不幸と比較することはできない」「最も重要なことは、こんにち、この国に飢餓がないということだ」と強調、「食糧価格は概ね安定している」と指摘した。

一方、朝米関係については、良くも悪くも「変化が可能」でありロシアは朝米双方に自制を促しているとしつつ、「6カ国協議をはじめとする多国間体制再開は可能なだけでなく、避けられない」と主張した。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。