(資料)朝鮮外務省米国担当局長談話(21.5.2)

米国の執権者が就任後、初めて議会で演説し、またもや失言をした。

彼がわれわれを米国と世界の安保に対する「深刻な脅威」と言い掛かりをつけて、外交と断固たる抑止をうんぬんしたのは、米国人から常に聞いていたことであり、すでに予想した通りである。

しかし、米国の執権者が最初の施政演説で対朝鮮立場をそんな風に明らかにしたことに対しては、黙過することができない。

彼の発言には、米国が半世紀以上、追求してきた対朝鮮敵視政策を旧態依然として追求するという意味がそのまま盛り込まれている。

米国の専門家らさえ、この一つの文章を通じて対朝鮮政策検討の方向性と焦点について多くのことが分かると評価している。

前代未聞の悪辣な対朝鮮敵視政策と恒常的な核の恐喝でわれわれを脅かしてきた米国が、われわれの自衛的抑止力を「脅威」に罵倒したこと自体が言語道断であり、われわれの自衛権に対する侵害である。

米国が主張する「外交」とは、自分らの敵対行為を覆い隠すための見掛けのよい看板に過ぎず、「抑止」はわれわれを核で威嚇するための手段であるだけである。

米国の新しい政権が権力の座に就くやいなや、われわれを狙って行った核戦争演習は、朝鮮半島で果たして誰が誰を脅かしているのかを現実で見せたし、米国に立ち向かうには強力な抑止力を育まなければならないということを今一度はっきりと実証した。

米国がいまだに冷戦時代の視角と観点を持って時代的に古くて立ち後れた政策をいじりながら、朝米関係を取り扱おうとするなら、近い将来にますます対処しがたい困難な危機に瀕するようになるであろう。

確実に、米国の執権者は現時点で大変大きなミスを犯した。

米国の新たな対朝鮮政策の根幹が何であるのかが鮮明になった以上、われわれはやむを得ず、それ相応の措置を取らざるを得なくなるであろうし、時間が経つほど米国は非常に深刻な状況に直面することになるであろう。

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。