朝鮮中央通信が20日論評を発表、過去清算を忌避し続ける日本政府に対し誠実な行動をとるよう促した。
以下全文
過去に犯した過ちを誠実に認めて謝罪する国が、日を追って増えている。
先日、ベルギー政府がコンゴ(旧ザイール)に対する植民地支配の時期に同国で略奪した文化財を返還するロードマップを提出した。
ロードマップには、コンゴの王から盗んだ800点の文化財を返還し、ベルギーの複数の博物館にある3万2000点の文化財も出処を調査して全て返還するという内容になっているという。
文化財の返還は、ベルギー政府の主動的な提起によって行われているので、国際社会のさらなる関心と呼応を呼び起こしている。
これは、過去を清算し、新しい和解と協力の時代を開こうとする国際的な努力が引き続き粘り強く行われていることを示している。
しかし、地球上にはこのような世界的流れと正反対に行動する、なっていない国があるが、それはまさに日本である。
日本は、20世紀に侵略戦争でわが国をはじめ、アジア諸国の人民に計り知れない精神的・人的・物質的被害を与えた戦犯国である。
日帝は、わが国に対する植民地ファッショ的支配期間、840万人余りの青壮年を強制連行、拉致してアジア征服のための戦場と死の苦役場に駆り出したし、数多くの人々を殺りくした。
特に、20万人の朝鮮女性を性奴隷として連れて行き、あらゆる恥辱を与えた犯罪は、歴史に空前絶後のものであった。
日帝は、朝鮮人民が先祖代々譲り受けた文化財を手当たり次第に破壊、略奪し、莫大な天然資源と生産物を奪っていく行為もためらわなかった。
にもかかわらず、日本は70余年の歳月が流れたこんにちまで、過去犯罪に対する賠償をあくまで回避しており、はては自分らの侵略犯罪をアジア人を「保護」するための「正義の戦争」にまで美化、粉飾している。
最近は、日帝の性奴隷犯罪を暴露する名古屋市のある展示会場に爆発物を発送して爆発させるテロ犯罪まで働いた。
世界には忌まわしい過去を抱えている国が少なくないが、国際法廷を通じて立証された侵略犯罪を全面否定し、露骨に賛美する国は唯一、日本だけである。
過去犯罪に関連する日本の不穏当な態度は、罪悪の歴史を繰り返すという事実上の宣布同様で、人類の正義と良心に対する許せない挑戦である。
現在、多くの国が道徳的に低劣で鉄面皮な日本を指して「政治小人」「せせこましい国」と呼び、強く非難している。
ある外信は、日本が誠実な姿勢で歴史に正しく対しないなら、永遠に重荷を下ろせないであろうと評した。
今のように振る舞っていれば、いつになっても国際社会の呪いと糾弾、政治的・外交的孤立から脱することができないという警告である。
日本は、過去清算の責任から逃れようと狂奔するほど、自分らの政治的立場がいっそう困難になり、未来も暗たんたるものになるだけであることをはっきり認識しなければならない。
国際社会の一員として堂々と生きていける道は、過去清算にある。
過去清算は、絶対に避けられない日本の宿命である。
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