韓国の文在寅大統領とアメリカのトランプ大統領が22日(現地時間)ホワイトハウスで会談を行い、6月に予定される朝米首脳会談の成功に向けて共に努力することを確認した。
冒頭発言でトランプ大統領は朝米首脳会談に言及、重要事項としながら「シンガポール会談(朝米首脳会談)が行われるか否かはもう少し見定めなければならない。 開催されればとても良いことだし北朝鮮にとっても良いことになるだろう。 行われないのであればそれも構わない。」と述べた。
文大統領は朝米首脳会談が「韓国にとっても、朝鮮半島の運命と未来にもとても重要な事であり、私も会談の成功を手伝う事を約束する」と応えた。
文大統領は米国記者らの質疑に応答、米国内で朝米会談成功について懐疑的な見方が根強いことを認識しているとしながら、「過去に失敗してきたからと言って今回も失敗するだろうと悲観すれば、歴史の発展はあり得ない。 今まで朝米間にいくつもの合意があったが、トップ同士の間で合意がなされるのは今回が史上初」であると述べた。 また、「私はトランプ大統領が朝米首脳会談を成功させ、65年間終わらせることが出来なかった朝鮮戦争を終わらせ、朝鮮半島の恒久的な平和体制を構築し、朝米間の修交と正常な関係を成し遂げると確信する」としながら、自らも最善を尽くすと語った。
文大統領は「私は朝米首脳会談が予定通り開かれるものと確信している」とも述べた。
一方、トランプ大統領は文大統領との会談前に記者団に対し「この先朝米首脳会談が開催されないことを意味するわけではない。6月12日の開催は無理かも知れないが、いずれ開催される十分な可能性はある」としながら「朝鮮には偉大な国となるチャンスがあり、その好機ををつかむべきだ」と強調した。
トランプ大統領が朝米首脳会談の延期について触れた事に対し、米国内からは「延期に前向きな事は賢明な動きだが、大統領が実際に身を引く用意が出来ているか判らない」との見方も出ている。
史上初となる朝米首脳会談の成功は、トランプ大統領にとっては外交上の最大の功績になりうる事から、会談中止は是非とも避けたいところだが、自身が「金正恩委員長よりも会談を望んでいるように見られたくない」(米国戦略国際問題研究所関係者)と言うトランプ氏の意地も透けて見える。
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