日本を訪問中のロシア議会上院(連邦会議)国際問題委員会のアンドレイ・クリモフ副委員長が25日、東京で記者会見に応じ、日本の新聞報道の多くが米英マスコミからの情報を反映したものに過ぎず、「日本に入る情報の4分の3がロンドンとワシントンにコントロールされている」との見解を示した。
クリモフ議員は「日本の政治家の多くに共通する不幸は、彼らが西側のプロパガンダの犠牲になりつつあること」と指摘、「決定に参加する人たち、その執行に参加する人はもちろん、ロシアとの外交チャンネルを通じて受け取る情報を信用しなくなる事態が頻繁に起こる」と語った。
クリモフ氏は、日本のマスコミはロシアに派遣している自社特派員からの情報を信用しないと苦言を呈し、自身が「かなりの大手日本企業」の社員から「ロシアでは当たり前の事項」を日本のマスコミに説明するよう要請されることがあると明かした。
また、「代表がそうした事項を本社に送ると、本社ではロシアの新聞の読み過ぎと受け取ってしまう。 会社側はこの事項を、ロシアの新聞を声に出して繰り返し読むことをしない人間から聞きたいと望む。 そこまで酷い」としながら、こうした状況が日露関係にも壊滅的な影響を及ぼしていると非難した。
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