「平和」と「繁栄」が熱戦=南北統一バスケ、平壌で開催

南北統一バスケットボール試合が4日午後、平壌の柳京鄭周永体育館で行われた。

12,000人の平壌市民がスタンドを埋め尽くし、選手たちが繰り広げる熱戦に大きな声援を送った。

南北の選手が男女別の混合チームを結成、先に女子の試合が行われた。

白いユニフォームを着た「平和」チームと、緑色のユニフォームの「繁栄」チームに分かれて試合に臨んだ選手らは、一進一退の好試合を繰り広げ、観客らは「平和、頑張れ!」「繁栄、頑張れ!」と双方のチームを応援した。

試合は、「繁栄」チームの北側のロ・スギョン選手と南側のキム・ハンビョル選手が18得点、「平和」チームの北側のリ・ジョンオク選手が28得点をあげた。 「繁栄」チームが103対102で勝利した。

続いて行われた男子チームの試合では、「平和」チームと「繁栄」チームが接戦を繰り広げた。

終了間際に「繁栄」チームの北側のチェ・ソンホ選手が劇的な同点のブザービーター3点シュートを決め、102対102で引き分けた。

韓国に帰化して今回の大会に選抜され参加したリカルド・ラトゥルリーフ選手も「平和」チームの選手として出場、存在感を示した。

8月のアジア大会では、女子バスケットボールで南北合同チームを組んで参加する事が決まっているだけに、今回の親善試合は注目されるところ。 韓国女子チームのリ・ムンギュ監督は「同じ顔をしているし、同じ言葉を使う。一緒にプレーすれば、良い結果が出るだろう。同じ民族という大きな枠内で一生懸命準備する」と話した。

金日国体育相は、今回の試合が平和・繁栄の新しいスタートラインから心と足取りを合わせて進もうとする北南スポーツマンの志向と意志を誇示し、相互の貴重な経験を交わす重要な契機になるとの確信を表明した。

趙明均統一部長官は、今回の統一バスケットボール試合はスポーツ交流を拡大、発展させ、民族の和解と団結に大きく寄与するであろうとし、選手たちが実力と友情を同胞と世界に遺憾なく見せることを願うと述べた。

5日には南北の男女代表チームが親善試合を行う予定。

 

 

 

 

 

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。