朝米将官級協議開催、米軍遺骨発掘再開を合意

朝米将官級協議が15日、板門店で行われた。

協議では朝鮮戦争で行方不明になった米兵の遺骨発掘作業の再開に合意、16日に遺骨の送還方法などを話し合う実務協議に入ることで一致した。

米軍遺骨返還は6月の朝米首脳会談の共同声明にも盛り込まれた合意事項。

6日~7日の朝米高位級会談時、朝米間で12日ころに遺骨返還実務協議を行う予定で調整していたが、朝鮮側が協議を将官級に格上げして15日に開催することを提案、アメリカ側も同意した。

協議は板門店の北朝鮮側施設「統一閣」で行われ、アメリカ側から駐韓国連軍(米軍)司令部参謀長(空軍少将)が、朝鮮側からも同クラスの朝鮮人民軍将官が出席した模様。 朝鮮人民軍と国連軍(駐韓米軍)の将官級協議は2009年3月以来となる。

今回の協議の合意により、米軍遺骨発掘と送還が11年ぶりに再開する事となる。 朝鮮での米軍遺骨発掘は1990年に始まり、2007年までに443柱がアメリカに送還された。 朝鮮国内には約5300柱の米軍遺骨が残っていると推定される。

今協議に関し、ポンペオ米国務長官が15日(現地時間)に声明を発表した。

ポンペオ氏は「協議は生産的、協力的で、確固たる約束に帰結した」と説明、「朝鮮で収集済みの遺骨の返還問題を含め、次の段階を調整するための朝米当局者の実務協議が月曜日(16日)に始まる」と明らかにした。

 

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元記者。 過去に平壌特派員として駐在した経験あり。 当時、KEDOの軽水炉建設着工式で、「星条旗よ永遠なれ」をBGMとして意図的に流しながら薄ら笑いを浮かべていた韓国側スタッフに対し、一人怒りを覚えた事も。 朝鮮半島、アジア、世界に平和な未来が訪れんことを願う、朝鮮半島ウォッチャー。 現在も定期的に平壌を訪問している。