朝鮮社会民主党と韓国の民衆党が20日~21日に中国の瀋陽で政党交流のための実務会談を開く。
民衆党が16日午後、記者会見で明かした。 実務会談では民衆党代表団の訪朝と共同討論会、南北党員親善登山大会等が論議されるという。
南北政党交流は2008年末に李明博政権によって中断されて以来、10年ぶりに行われることになる。
朝鮮労働党があまりにも強大な組織であるがゆえに、朝鮮には労働党以外の政党が存在しないかのように誤解されがちだが、他の政党も存在する。
朝鮮社会民主党は1945年「朝鮮民主党」として発足、1981年第6回党大会を経て「朝鮮社会民主党」に改名した。 朝鮮労働党とは友党関係にある。
朝鮮社会民主党は独自の綱領と組織体系を持ち、1994年の綱領改正を通じ「人間自主化、民族自主化、人類自主化」の三位一体を己が政治理念として規定した。 以後、民族を「自主」の中心として捉え、自主統一国家建設を第1の旗印として掲げている。
党員数は約3万人とみられ、朝鮮の国会にあたる最高人民会議の代議員として活動している党員は51名ほどいるといい、これは全代議員数の7.4%ほどになる。 地方人民会議には道人民会議代議員が110名、郡人民会議代議員が780名ほどいるという。
民衆党は「朝鮮社会民主党との政党交流は4.27板門店宣言時代を開く重大な交流協力事業になる」と指摘、「4.27時代の朝鮮半島平和体制構築と民族の平和繁栄、自主統一は南北首脳の宣言だけでは完成されない」と強調した。 また、同党が「板門店宣言の履行と朝鮮半島の平和統一に向けて先頭に立って実践」していくとの抱負を語った。
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